ウォール街では12月の雇用統計が発表されたが事前の予想を大きく上回り、株価は大幅高で終わった。
NYダウは2008年5月以来の高値、リーマンショック時を超えて株価水準の時計の針を大きく逆回りにした。
引き続きナスダックも元気がよく、昨日は2000年12月以来の高値でITバブルのピークの年に逆戻り。
ここで想起するのは先にも紹介したバロンズ誌の新春座談会でのハイテク専門ニュース・レターのフレッド・ヒッキーの「私は12年ぶりにハイテク株に強気する」という発言。ハイテク株は「相場の上下循環を繰り返すサイクリカル波動から、構造的なブルマーケットのブル局面いり」と主張する。さすがの彼もこんなに早く、その兆しが出るとはみていなかった。
東京市場でもグリー(3632)、DeNA(2432)をけん引役にしてSNSゲーム関連が主役の舞台に帰ってきた。グリーの好決算とウォール街でのフエィスブックの公開登録がきっかけである。根底には12月に公開したジンガ(ZNGA)人気も側面的に人気を支えた。昨日も新高値。公開後、一時はIPO価格$10を下回り、本年初めには$7.97まで下落していた。ここで大手投資銀行のアナリストが揃って買い推奨し、反騰のきっかけになった。わずか3週間で+81%も上がった。
さて東京市場のSNS関連はどこまで買えるか?
もう目先の数字で議論するのではなく、先のグリーの説明会での田中社長の先行きの展望を聞いて、インターネットの世界では依然として下剋上の時代が続き、新旧交代が早まる機運があると感じた。だれが10年前にはアップルが世界最大の時価総額の企業にのし上がることを予想したか?
日本のSNS関連の成長の余力は大きい。
投資家として注目したい指標の一つはそのROE(株主資本利益率)の高い水準である。
グリー81%、Klab(3656)115%、DeNA41%である。株主価値が1~2年で倍になる銘柄が目の前にある。