先週までの日米の株価指数の動きをみてみよう。
日経平均+10.9%、Topix+11.2%,日経ジャスダック+7.6%、マザーズ-4.5%。
NYダウ平均+5.9%、S&P500+8.2%、ナスダック+13.3%。
日米とも加重平均の指数であるTopix,S&P500のパフォーマンスが好調で相場の内容は広範囲にわたっており、投資家マインドの好転につながっている。今回の相場では資金量の市場への拡大基調が続いていることを証明している。
いまひとつ注目されるのは米国ではナスダック指数がNYダウ平均を大幅に上回っておりハイテク関連が相場のリード役になっていることである。代表的なのはアップルで世界最大の時価総額を誇る企業がナスダックをリードしてきた。一時はアップルの上昇を横目でみていた機関投資家も年初来、アップルへの再投資を始めたところが多い。
それにウォーレン・バフェットまでがIBMやインテルに新しく投資するというように、ハイテク株には新しい視点での投資が出てきた。先行きをみるうえでは大いに注目したい動きである。
いま一つの注目点は東京市場でのマザーズ市場の不振である。ここで取り上げた指数では年初来、唯一のマイナスを記録した。特にマザーズ市場に問題があるのではなく、年初来の上昇相場が典型的な金融相場であり、相場の古典的な上昇サイクルでの反騰初期の現象であることだ。現在の金融相場が業績相場につながるなら、かならずマザーズ市場にも資金の流入が期待される。現在の相場の反騰が中期的な上昇サイクルであるかどうかの試金石でもある。個人投資家がリードするマザーズ市場にも資金の流入がみられるようになる。2003年~2007年の上昇相場がそうであった。
サイバーエージェント(4751)に注目したい。