NY株は大幅な下落になった。
ギリシアの第2次金融支援が長引き、結論が来週月曜日まで先延ばしになった。
相場が調整局面いりしているだけに、当面の問題の先送りでも相場には悪材料視される。
日経新聞にも報道されているが、ヘッジファンドの前向き姿勢が、年初来のNY株の反騰の原動力のひとつになったことは確実だ。
昨年は影響力あるヘッジファンドの運用成果が不振であった。
しかし新年来、金融、素材、ハイテクなどの株価が市場平均を大きく上回り運用者のリスク許容度が高まり、温存してきた手元資金を市場に投入し始めた。
またエマージング市場の上昇率がNY株など先進諸国の株価のパフォーマンスを大きく上回ったことも、リスクをとろうという“リスク・オン”の態度に大きく変化した。
1月のS&P500の上昇率は+4.4%であったが、われわれの投資しているヘッジファンドの成果は+6.0~12%と市場平均を大きく凌駕した。
年初に毎年“びっくり10大予想”を発表するバイロン・ウィン(ブラック・ロック)は
早くもS&P500の目標値1500の引き上げの再検討するという。
昨日の東京市場は大幅高になった。
目先はテクニカル指標が過熱してきた。
短期的な調整局面は当然である。ただNY株が深い押し目は考えられないので、個別物色は続くだろう。
新興市場が出遅れてきた。