昨日のNY株はほとんど変わらずだが、S&P500の10業種では金融、消費関連、ハイテクがプラスで引けた。昨年来、機関投資家やヘッジファンドが強気してきたセクターである。それだけに市場の雰囲気は悪くはない。
景気指標では中古住宅(1月)の販売が盛り返し2010年1月来の高水準になった。
先週、ウォーレン・バフエットが株主宛のレポートを発表したが、そのなかで「昨年の報告書では1年以内に住宅の回復が始まるとしたが、間違った。傘下に住宅関連企業があるが業績は不振であった。しかし市場の回復はある。アメリカでは所帯数以上の住宅需要がある。需給関係が最近は改善に向かい、在庫面をみると均衡してきている」と書いている。特に米国の人口動態面から住宅需要が増加し始めると強調している。
彼は傘下の住宅関連企業から上がってくるナマの情報を把握しており、景気指標よりも早く的確に市場の動向を判断できるという自負がある。
昨日、発表になった中古住宅の指標が、彼の見方を裏付けている。
東京市場はかねて市場の一部で予想された通り調整局面いりが始まった。
ここは一服し3月末に向けて上昇トレンドに入るのが望ましい。
昨年3月末に日経平均は9755円であった。この水準をクリアできれば、企業の手持ち株の評価損が回避できる。