金曜日の第2四半期のGDPの発表を受けてNY株は力強い足取りで上昇した。今週は週間でナスダック+3.5%、S&P500+3.0%、ダウ平均+3.1%と今月の相場のもたつきを吹き飛ばした。週間での指数の上昇率はここ1年間での最大の上昇率である。
GDPは事前の予想は+3.0%であったが、速報値は+2.5%。特にバーナンキ議長が問題にしているインフレだが、物価の動きを示すデフレーターは+3.3%と、エコノミストの予想+3.4%をわずかだが下回った。このような数字をみてシカゴ商品取引所の金利先物では8月8日の連銀FOMCでの利上げの確率は30%と急低下した。
金曜日のウォール街ではナスダックが好調。ハイテクが相場をリードした。これまで決算発表をきっかけに調整していたグーグル、アマゾン、Eベイ、ヤフーなどのインターネット関連が揃って上昇した。今回のハイテク相場はウォール街よりも東京市場が先行したことに注目したい。松下電産、ソニーなどの民生用エレクトロニクスのほか、三菱電、富士通、アドバンテスト、東京エレクトロンなど産業用、半導体にも広がった。
来週の東京市場での物色銘柄を考えるヒントにしたい。