ウォール街は企業業績の季節に入る。先週までは8月の連銀FOMCでの更なる利上げがあるかどうかが関心事であったが、週末の雇用統計(6月)が意外に振るわず「この調子なら利上げは休止」という見方が有力になった。投資家の目は業績の方に移る。
今週はアルコア、ジェネンティク、GE、ペプシコと大物の発表が続く。各産業界の代表選手で米国景気の温度をみるのに格好の企業である。
いままで比較的に小型の発表があったが、増額修正が減額を上回っている。このトレンドが大企業にも見られるようなら7月のNY株には目先の小反発が期待できる。S&P500の第2四半期の増益予想は+12.3%で、6月末の+10.9%より数字が上昇した。予想が実現するならば、予想PER(株価収益率)14倍には下値不安が少なくなってきている。
「大統領選2年目の相場は弱い」とう経験則は念頭には置かなければならないが、東京市場も目先の反騰に賭ける戦略をとるつもりである。