世界の株価の焦点はイスラエルとレバノンの戦闘に移ってきた。
原油相場が$80台乗せをうかがう動きである。シカゴ商品取引所のNY株先物は週末に懸念したほどには、現在は反応せず落ち着いてはいる。小安い程度である。しかし北朝鮮問題以上に中東での戦火は米国の投資家にとっては気になるところである。
NYダウは先週後半の3日間で-3.5%となった。ショート・ポジション(カラ売り)を積み上げているトレダーやヘッジファンドにとっては、さしあたり買い戻しからはいるだろう。短期的には大きな成果になったからである。しかし目先の相場の調整は終わったみるには、目先、不確定な材料が多すぎる。
なによりも中東問題がどう展開するか。おそらく国連の場での紛争解決の議論が始まるが北朝鮮と同じように問題の解決は複雑である。米国の投資家にとつては北朝鮮よりも短期的にはより大きな問題。石油がからんでいるからである。
19日にはバーナンキ連銀議長の証言がある。今回は相場に影響を与えるような発言は避け無難な話になるだろう。
われわれの関心事は米企業の第2四半期の決算発表である。特にヤフー(YHOO)とグーグル(GOOG)の決算に注目したい。
東京市場は方向観がはっきりするまでは慎重な姿勢を続ける。