注目しているメリルリンチの「米国株式テクニカル分析」が目先は慎重論を出した。
「株式相場は一服局面に入るかもしれない」という。「短期のモメンタム指標が買われ過ぎになってきた。(中略)4~6月の決算発表が本格化しつつあり、その期間中の相場のボラティリティーは高くなることが多い」として相場の調整を予測する。
それでもかねての持論であるダウ平均は大幅な下落の前に新値をとる可能性も捨ててはいない。
いまやウォール街のコンセンサスになっている「10月底入れ説」に同調しているが、それまでに一度は大きな調整局面があるとみる。
日銀が明日、ゼロ金利の解除を行う。8月には米連銀が最後の利上げに踏み切る可能性がある。春から始まった世界的な過剰流動性の収縮が一段と進みヘッジファンドなどの日本株でのキャリートレードが難しくなる。
ひとつだけ流動性の収縮を過大評価するリスクは、最近の金と石油相場の強いことである。市場には投機資金の流入があることの確認である。