足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

原油と金の相場

2006-07-15 16:30:22 | 株式

ニューヨーク株は続落し、今週はダウ平均は-3.2%と15ヵ月ぶりの下落になった。日経平均も-3.1%であったので日米とも株式市場からは資金が逃げた。資金の一部の行き先は石油と金である。

原油相場は$77.03で終わったが、一時は$78.40を記録した。$80台乗せも視界に入ってきたし、「次のターゲットは$100台乗せ」という見方も出てきた。北朝鮮のミサイル問題を皮切りにインドでのテロ事件、イスラエルのレバノン爆撃と地政学的リスクを高める材料が矢次早にでた。レバノンの民営組織ヒズボラの資金源としてイランの疑惑が出ている。世界で5番目の産油国であり、いざとなれば同国によるホルムス海峡の閉鎖の可能性もあるとみる専門家もいる。実現すれば第3次オイル・ショックになることは確実である。この海峡を世界の需要の4分の1の石油タンカーが通る。

金相場も石油相場に刺激され上昇トレンドにはいった。5月、6月と相場は調整したが7月に息を吹き返した。金曜日は2.1%も上がり13.60ドル高の$668をつけた。1980年の$873も近づいてきた。上昇の理由は石油と同じである。先行きに対する不安である。

石油株と金鉱株が相場全体に逆行高をした。手持ちの株式をヘッジする手段として、両業種に投資することを再び考えなければならない。