足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ウォール街でハイテクが売られた

2006-07-22 16:05:42 | 株式

期待したNY株であったが、続落した。グーグルの好決算にも大きな反応はなく、むしろ第2四半期の業績が予想を少しでも下回ると大きく売られるというのが定番になってきた。世界の最大手のPCメーカーのデルが業績がアナリストの予想に達しないという警告を出し売られた。そのマイナス人気がHP,アドバンスド・マイクロデバイシス、インテルに飛び火し半導体関連が軒並み安になった。

いまのウォール街の人気は「弱気の材料には大きく反応」という言葉で表現できる。それぐらい投資家のセンチメントは弱い。

ただハイテク株の中でも今週はいままで売られ続けてきたマイクロソフトが反騰した。足元の業績は別として、2007年の業績が明るいことを発表したのと、400億ドル(46000億円)の自社株買いを発表したことを評価した。これまでダウ採用銘柄のうちではもっともパフォーマンスの悪い銘柄であった。この動きをみていると売られ過ぎた銘柄にはバーゲン・ハンティング(押し目買い)が入るということである。いまひとつ今週の米バロンズ誌が強気の記事を書いたアップルは昨日も上昇した。今週は20%も上がった。この動きをみていると「ハイテクはすべて売り」ということでもない。

金曜日の市場をみていまひとつ注目できるのは出来高である。NY取引所は19億株、ナスダックは24億株と増加した。この点が東京市場と異なり、セーリング・クライマックスの局面を暗示していることは確かである。