日米とも決算発表が本格化。
ウォール街では第2四半期(4~6月)は予想を上回る数字になりそう。6月末にはS&P500の増益率は前年比で+10.9%と見られていたが、時間が経つにしたがって予想数字は上昇、現在では+13.6%。同時に第3四半期は+15.0%、第4四半期は+14.2%という見通しが出ている。第2四半期で12期間の連続増益になるが、さらに記録は伸びる。
東京市場でも今週から本格化してきた。病める市場のセンチメントに、元気を与える決算が出てきた。ハイテクの松下電産に次いで、本日のソニー。ハイテクの決算発表が、このグループの株価を見直すきっかけを作りはじめたのは久しぶりのことである。
今週24日に決算発表した任天堂(7974)に注目したい。2007年3月期の売上げは6000億円→6400億円、同経常利益を1100億円→1450億円に増額した。株価をめぐってアナリストの評価はまちまち。
2004年に出した「ニンテンドーDS」、2006年3月の「ニンテンドーDS Lite」が絶好調で、さらに増額されるだろう。携帯ゲーム機器の世界を変革したとみる。岩田社長の「ハイテク」と
山内前社長の「遊びごころ」が合体した商品である。会社は新しい成長期に入ったとみる。アナリストの見方が一致していないのがよい。1株当り利益1000円台乗せが視界に入ってきた。ポートフォリオに入れたい。