足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

気になることがある・・週末のウォール街

2005-02-19 18:38:25 | 株式
来週、月曜日はNY市場はお休み。プレシデント・デイで3連休。ウォール街の幹部は職場から草々に引き上げた。
金曜日のウォール街をみて気になったことが2つある。1月のPPI(生産者物価)が前月比で+0.3%になったこと。コア指数で変動の大きい食品、エネルギーを除いてある。1998年12月以来の上昇だ。ロシア危機、LTCM破綻が起こり、金融市場が不安に包まれていた時である。
金曜日のいま一つの注目点は原油相場が上昇し、48.35ドルになった。10月に55.67ドルでピークを打ち、下落トレンドをたどったことが、昨秋以来のNY株の反騰の原動力になった。それだけにここえきての原油相場の上昇は気になる。これといった材料が出たわけではない。毎週発表される米国の週間の在庫統計ではガソリンは増加した。暖房用の灯油が減少。しかし問題にするほどの材料ではなかった。それにもかかわらず、相場が上昇しているのは見過ごせないことではある。
材料としては3月のOPEC総会での減産の検討がいわれている。
注目したいのは石油関連株が上昇して入ることだ。日経新聞の夕刊にはエクソンモービルの時価総額がGEを抜いて45兆5000億円になり、世界最大になったと報じられた。エクソンだけではない。アメリカン取引所に上場されている石油関連株のアメックス石油指数(^XOI)も新高値だ。主要な石油株13銘柄で構成されている指数である。1年間で47%も上昇した。NY株のもたつきをよそに、着実に上昇、特に今年に入ってからの上昇トレンドはきれいな右肩上がりである。ネットでチャートを見られるとよい。
石油が昨年のように上昇するならば、相場観を変えなければならないし、投資戦略にも大きな変更を迫られる。
昨年もエネルギー関連株に注目したかどうかで、パフォーマンスが大きく左右された。
東京市場にはエネルギー関連は少ないが、探せばある。たとえばAOCホールデングス(5017)や帝国石油(1601)の株価チャートをみてもらいたい。年初来、下値を切り上げてきている。なにを物語っているのか?