足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

様子がおかしい新興市場とIPO(新規公開)・・手控えることを考えよう

2005-02-16 21:26:30 | 株式
今月のIPO(新規公開)は期待したが、どうも雲行きが怪しくなってきた。今月に入ってからの初値と本日の引け値を比較してみよう。

メデシノバインク 405円→368円
ワールドインテック 145万円→130万円
ワイエスフード 120万円→87.6万円
ホロン 46万円→55.8万円
日本テクシード 6,600円→5,,200円
NECリース 2,420円→2,410円
デジタルスケープ 133万円→132万円
Human21 1,350円→1,117円
共立印刷 700円→700円
博報堂DYホールデングス7,360円→7,440円
デイ・エヌ・エー?

ここに上げたのはジャスダック、マザーズ、ヘラクレスに、16日までに公開された株の初値と本日の引け値をみたものだ。
16日のデイ・エヌ・エーだけが寄り付かなかったので、数字は入れていない。
ホロン、博報堂DY、共立印刷を除いては、寄り付きで投資しても損になった。
12月までの市場と異なって、どうも様子がおかしい。
一つは新興市場の代表選手であるマザーズ市場が1月31日の2038.90ポイントをピークにして、ここ半月、下降トレンドをたどってきたことである。こんなときは昨年7月~11月の時と同じように、有望な銘柄をみつけても儲け難い。
それに2月は初値の形成が過熱人気であることだ。マザーズは1月31日から9%強下げた。下げる場合はこれまで短期的にもー30%ぐらいは経験する。この点を頭に入れておきたい。当面はリスクを考えて、損をしないことに心がけよう。新しい銘柄への投資はしばらく待つ。それが戦略だ。
本日の公開で寄り付かなかったデイ・エヌ・エーも、すでに本日の引けの買い気配(44万円カイ)で私の目標値を上回ってしまった(IPO価格・22万円)。ビジネスモデルだけをみて成長力を判断しては間違うので注意したい。
余力を持って待てば、チャンスは必ずやってくる。