足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

2月のIPO(新規公開)に楽しみ

2005-02-01 23:06:48 | 株式
先月はIPO(新規公開)はゼロであった。珍しいことで、昨年12月に22社が公開されたので証券会社の引き受けも力が尽きたのか?
しかし2月のIPOは、8日(来週火曜日)のメデシノバ・インク(4875・HC)を皮切りに始まる。合計19社がIPOされる。
12月の新規公開は、上場後、大きく値上がりをしたものが出てきた。私にとっては意外であったのはタカラバイオ(4974・マ)だ。IPO価格は20万円、初値は23万円であったのが、今週は82.2万円の高値をつけた。この株は私の株価評価のモデルでは判定が出来ないので、公開時から分析をすることは見送ったが、公開後のパフォーマンスは初値に対して4倍近くで、抜群の成果を収めた。
バイオ株の評価は、現在の私の能力では出来ない。3年前のアンジェスMG以来、いろいろ試行錯誤で目標値を決めるモデルについて考えてみたが、いまだ決定的な自信のある評価モデルはできない。これまでのバイオ株の時価総額はは1000億円でカベに突き当たった。この1000億円をバイオ株の上限としてきたが、タカラバイオは82.2万円で時価総額が2620億円になった。「行き過ぎかどうか?」の判断はつかない。判断が出来ないものには関心を持たないことにしている。
それよりも来週8日以降のIPO株に魅力のある銘柄が出てきているので、そちらの方の分析に時間を割く。今月もひと勝負できるIPO銘柄があるので、楽しみである。
先週、注目したサミーネットワークス(3745・マ)が2月1日に第3四半期の決算発表をしたが、発表後に売られた。今3月期の利益を20億円の予想から23億円に増額したが、市場は不満であった。実際は25億円を超えることは確実。会社の控え目の発表に惑わされてはダメだ。今日、売られたのは全く心配はない。今年中に再度の株式分割が期待できるし、来期の利益は30億円を大きく超えるとみる。当面はACCESSやドワンゴのような相場展開を私は期待している。今日の株価をみて、先行きを判断するのは間違いだ。