足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ウォール街が受けた衝撃・・光通信の決算

2005-02-18 21:23:47 | 株式
昨日はウォール街に一つの衝撃が走った。シティ・グループの証券会社スミスバニーがテクニカル・アナリストのチーム9人全員を解雇すると発表したからである。リーダーはルイス・ヤマダ、テクニカル分析の世界ではしばしば全米ナンバーワンの評価をかちとってきた。スミスバニーのテクニカル分析の育ての親は、合併したハリス・アッパムのアラン・ショーだ。もともと企業アナリスト出身で、1960年代の「ゴーゴー・ファンドの全盛期」に成長株の発掘で花形アナリストになった。しかし実戦で勝負するにはテクニカル分析の必要なことを実体験、テクニカル・アナリストに転向した。私も1970年代にウォール街で3ヵ月間、彼の教えを受けたことがある。ユニークな発想での相場の分析、銘柄の発掘には感銘を受けた。かれの弟子はアーカン・ポーラーで、ついこの間まではスミス・バニーで活躍した。1980年代のスーパー・ブル相場を早くから予言したことは記憶に新しい。ルイス・ヤマダはこの2人の薫陶を受けた。24年間にわたって、2人から学んだ。回顧に当たってスミスバニーの役員は「苦しい決断ではあったが、これからの企業分析には、よりすぐれたファンダメンタル分析が必要・、その分野に資源を集中する」と発表した。
そういえばソロスもウォーレン・バフェットもピーター・リンチもテクニカル分析には関心を示さない。「時間のむだ」という。
株式投資で成功するためのパラダイムに変化が出てきたのだろうか?

新興市場の代表選手であるマザーズ指数が6日間の連続安だ。1月末から-12.9%下がった。第1部市場なら「もうそろそろ」というところだが、この市場には、この種のテクニカル分析は役立たない。「やはり時代が大きく変化してきているのか。」

光通信(9435)が昨日、第3四半期の決算を発表した。説明会は中間期と本決算だけで、今回はなし。ネットで見られる。
有利子負債は26億円(9月末)→19億円(12月末)、純現金資産は576億円(9月末)→651億円(12月末)と、かっての大幅な負債超過の時代からは想像もできないような内容になった。これから攻めの経営にはいる。株価は8,000円割れは好買場だと思う。
借金が増えてきたソフトバンク、楽天、ライブドアなどとは大違い。