足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

光るIPO(新規公開)銘柄・・・年内にチャンスあり

2004-12-09 18:00:15 | 株式
本欄の読者なら、すでにお気づきだと思うが、「トリトン・ブロッグ」は随分と新興市場の銘柄に偏った投資をしていると思われるだろう。私は1950年代の後半に、証券市場を追っかけ始めた。当時は日本で第2部市場ができたときであり、その後の日本経済を担う成長株が市場にデビユーした。米国でも「ゴーゴー・ファンド」の時代で、成長株投資の全盛期であった。ピーター・リンチは「テン・バーガー(10倍になる株)」を見つけることが株式投資の醍醐味として、バリュー投資の手法を駆使しながら、成長株の発掘に努め大成功を収めた。音楽ファンの話によるとクラッシック音楽は「バッハに始まり、バッハに終わる」といわれるようだが、株式投資も「成長株に始まり、成長株に終わる」というのが、真理ではないか?しかし「言うは易し、行うは難し」というのも身には滲みている。今日(9日)は新興市場に3銘柄が公開されたが、先週のトリトン通信では3銘柄のうちバラカ(4809・マ)に注目した。
IPO(新規公開)価格は55万円、寄り付きは91万4,000円、引けは「102万円カイ」気配で終わった。都心を中心にした時間貸し駐車場だ。パーク24(4666・東1)と日本駐車場開発(2353・東2)が先輩格。どちらも成長株として、これまで投資で成功された方も多いと思う。さて今日のバラカの引け値の「102万円カイ」をどう評価するか?ここが最大の関心事。
以前、本欄で紹介したYサンザンモデルによる理論株価は78万円。それを超えた。プレミアムがつき、人気の高さを証明した。そこで今後はどうか?
パーク24並みに評価すると69万円、日本駐車場開発並みに評価すると270万円となる(理由はトリトンスクエア通信で書く)。
どちらをとるか?
まさにハムレットの心境「生きるか、死ぬるか、そこが問題なのだ」(市川三喜著「ハムレット」岩波文庫)ではある。本日の参加者は「生きていける」という判断の持ち主。
来週はIPO銘柄が増える。年内のチャンスはまだ大いに残されている。今週の「トリトンスクエア通信」では、4銘柄の分析をした(16日公開分まで)。その後の公開分は来週に戦略を考える。