イギリスの19世紀の小説家ジェーン・オースティンの作品に「誇りと偏見」というのがある。夏目漱石もイギリスに留学中に愛読した。
私はいままでの職業柄、外人投資家との付き合いが多かった。いまでは友人とこちらが呼ぶのに気が引けるほど有名になり、資産も600億円も作った運用者がいる。株式や為替、金利などを運用の対象としてきた。
日本へ来ると一緒に企業訪問をしたが、絶対に手を出さない分野があった。それは新興市場の銘柄であった。
「なぜ?」という質問に、「君の注目する銘柄をいま10億円分すぐに手に入れることができるか?」というのが、彼の口癖であった。同じような考えの有能な海外の運用者は多い。言い換えるなら「市場性がないから新興市場には投資しない」ということだ。
ところが、私はここ2年間、「君の見方はオースティンの小説の偏見だ」と反論する。
最近の新興市場の銘柄はネット取引の普及で、第1部顔負けの売買高ができるようになってきた。私の友人は「偏見」を捨て、このところ新興市場にも投資するようになってきた。この市場を素通りしたのでは、これからの日本株の運用で大きな成果を上げることができないと確信を持ち始めた。
外人だけではない。日本の投資家の中にも「新興市場は難しい」と、頭からはねのけてしまう。「難しい」のではなく、いろいろの偏見があって、関心を持たないから人に出遅れてしまうように思う。この種の偏見は捨てて欲しい。
今年の総決算をする時期に入る。年初来、日経平均、NYダウも年初からの比較ではは、「プラスマイナス・ゼロ」であった。
「骨折り損、くたびれ儲け」に終わってしまう人もおられるかもしれない。しかし、来週の15日から24日の間にはわくわくするようなIPO(新規公開)がある。ラストチャンスに賭けることを考えて欲しい。
私はいままでの職業柄、外人投資家との付き合いが多かった。いまでは友人とこちらが呼ぶのに気が引けるほど有名になり、資産も600億円も作った運用者がいる。株式や為替、金利などを運用の対象としてきた。
日本へ来ると一緒に企業訪問をしたが、絶対に手を出さない分野があった。それは新興市場の銘柄であった。
「なぜ?」という質問に、「君の注目する銘柄をいま10億円分すぐに手に入れることができるか?」というのが、彼の口癖であった。同じような考えの有能な海外の運用者は多い。言い換えるなら「市場性がないから新興市場には投資しない」ということだ。
ところが、私はここ2年間、「君の見方はオースティンの小説の偏見だ」と反論する。
最近の新興市場の銘柄はネット取引の普及で、第1部顔負けの売買高ができるようになってきた。私の友人は「偏見」を捨て、このところ新興市場にも投資するようになってきた。この市場を素通りしたのでは、これからの日本株の運用で大きな成果を上げることができないと確信を持ち始めた。
外人だけではない。日本の投資家の中にも「新興市場は難しい」と、頭からはねのけてしまう。「難しい」のではなく、いろいろの偏見があって、関心を持たないから人に出遅れてしまうように思う。この種の偏見は捨てて欲しい。
今年の総決算をする時期に入る。年初来、日経平均、NYダウも年初からの比較ではは、「プラスマイナス・ゼロ」であった。
「骨折り損、くたびれ儲け」に終わってしまう人もおられるかもしれない。しかし、来週の15日から24日の間にはわくわくするようなIPO(新規公開)がある。ラストチャンスに賭けることを考えて欲しい。