足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

これから餅ちつき相場を期待するとしたら

2004-12-08 21:49:54 | 株式
今週のトリトンスクエア通信では九九プラス(3338・JQ)に注目した。公開時(9月9日)に注目したので、その時に買い付けされた投資家は135万円で投資されたか、あるいは、その後買われても、余ほど出遅れていないかぎり利益になっているはずである。本欄では別に、自慢のために書うとしているのではない。トリトン通信の会員なら大半の方が理解しておられると思うが、この種の新興市場での儲けと、評価の仕方についてである。九九プラスは成長性からするとセブンイレブン・ジャパン(時価総額=2兆5000億円)は別として、ローソン(時価総額=3940億円)ぐらいまでは成長する素質を持っているとみる。現在の九九プラスの時価総額は630億円だ。ローソン並みとして7倍までの可能性がある。
老齢化、単身者、少子化時代を迎えて、「99円」の肉と魚と野菜を買えるのだから、まさに時代のトレンドを上手くとらえたカテゴリーキラーである。
1970年代に外人投資家に人気のあった丸大食品(2288・東1)という株がある。魚肉のハムソーセージを開発したが、その後、肉のハムソーセージを開発したが、牛肉店で扱ってもらえず、独自で乾物店を販路として開拓。ラーメン、佃煮など食料品に手を広げ、一時は日本ハム(2282・東1)、伊藤ハム(2284・東1)の利益を凌駕した。「販売力さえつければパソコンでも売ってみせる」というのが創業者の小森社長の意気込みであった。親しくしていただいた同氏は若くで亡くなった。九九プラスを分析しながら、丸大食品のことが脳裏に蘇った。「ひょっとすると、ひょっとするかも」という感じを強くした。新興市場が生きてきた。今月、残された公開株にも寄り付きで投資して有望な銘柄が残されている。それを見極めるのがわれわれの大きな使命と考えている。トリトン通信ではそれに焦点を当てる。