足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

残された8日間でもチャンスはある

2004-12-18 22:23:22 | 株式
残された立会い日数は8日になった。
ウォール街では「クリスマス・ラリー」に期待する向きが多い。例年の季節的な相場の習性で、クリスマス前後は高い。
私がアメリカでの滞在の、最初のクリスマスを過ごしたのは1971年であった。ワシントンで英会話の学校に通っている時であった。
現在の中国と同じように、当時の日本は米国の後を追っかけていた。ワシントンのクリスマスは実にロマンティックであった。雪が深々と降る。長靴を早速、買い求めて、自由に歩くことができた時の感激はいまでも鮮明に蘇る。
1971年といえば、オイルショック(1973年)の直前だ。その年にニクション・ショックが起こったが、円は1ドル=360円の体制を離脱する。
その年にナスダックが発足した。米国が先行きに危機感を抱き、産業構造の転換を図ったときである。相場は1980年代まで低迷した。そんな時期にジョージ・ソロスはヘッジファンドを設立した(正式には1969年)。彼は2000年に引退するまでの31年間に資産を1474倍にした。驚異的でな数字である。この記録は現在までも誰にも破られていない。1970年代という米国株の不毛の時代に、その後のカンタム・ファンドの基盤を作った。
このことを想い起こすとき、先行き波乱が予想される世界の株式市場でも、やり方によれば十分にチャンスは残されているという確信ができる。私は新年に夢を馳せている。相場の方向性がどうであれ、儲けるチャンスはある。
新興市場への投資をすすめると、「いやー、マザーズでこっぴどくやられたので・・」と、もうこりごりという見向きもしない投資家もいる。もったいない話だ。これからの日本の再生をになう企業が登場しようとしているのに。
「アツモノにこりてナマスを吹く」とう言葉がある。
いまあきらめるのはソロスの生き方を、少しでも実践できない人である。
残された8日間に妙味のあるIPO(新規公開)もある。そのチャンスに賭けるつもりで私は戦略を練る。