足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米バロンズ誌は来年も強気・・・この銘柄に注目

2004-12-13 20:52:35 | 株式
世界のプロの投資家が必ず購読している週刊誌に『米バロンズ誌』がある。ウォール・ストリート・ジャーナル紙の姉妹紙で、米国では土曜日に発行される。B4版で日本の週刊誌というよりも、新聞のスタイルでページ数は100ページに及ぶ。かなり専門的ではあるが、このメディアを読めばウォール街の空気と、世界の株式市場、金融市場、商品市場のことが手にとるように分かる。
問題は英語のレベルが多少高いので、われわれ専門家でさえ、英語の辞書が時々、必要になる。私はここ30年来の愛読者で、ニューヨークから直送してもらっているが、手元に届くのは日本の月曜日の午後だ。毎週、これを読まなければ、自分が世界の株式市場から取り残された気分になるから、不思議なほど魅力のある週刊誌である。皆さんの中で関心のある方は東京の一流ホテルに行けば手に入る。
さて、今週の米バロンズ誌は新年の株式相場について、さまざまな視点から分析をしている。ウォール街の有名ストラティジストの相場の見通しのコンセンサスは「S&P500で10%の上昇」という。企業業績は+10%(今年は+19%)というのが背景になっている。ドル安のおかげでGDPに対する赤字が1%(今年は6%)減れば、GDPを0.5~1.5%押し上げる効果があるという。
来年の日本株についても強気で、NY株並みの上昇が期待できるという。私も半分ぐらいは賛成。
日曜日の日経新聞に外資系の証券のストラティジストと国内機関投資家の対談が載った。結論は「来年は14,000円まで日経平均は上昇する」という。これはなにが何でも無理な話だ。今年より30%以上も上がらなければならない。現在の相場環境はそこまでは改善されていない。来年も今年の延長上でマイルドな上昇トレンドとみている。むしろ日本経済の減速で、景気回復が息切れするのを懸念している。
土曜日のYサンザン研究会(Yサンザンは私のペンネーム・3ヵ月毎に開催)で岩崎通信機(6704・東1)に注目した。時価総額は200億円強。IP電話での復調を図る。1980年代には、この株の人気局面では上手く乗った思い出がある。
今週の「トリトンスクエア通信」で取り上げる予定であったが、株価は一足先に動意づいてきた。新年前半の人気株として注目していることを書いておこう。