夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

列島を縦断するような台風15号、私は憂いながら、現役時代の通勤時を思い馳せ・・。

2011-09-21 09:55:58 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の66歳の身であるが、
古びた一戸建てに住んでいるが、
一昨日の19日の夜から、台風15号の影響で小雨が降ったり止んだりしている。

この間、私は台風情報に関しては、何よりもNHKのテレビの台風情報を頼りにし、
何かと注視している。

今回の台風15号は、暴風域を保ったまま時速60キロまで速度を上げ、列島を縦断する可能性があり、
既に九州、四国、近畿、東海各地方で多量の雨になっており、各地で氾濫し、
愛知や兵庫などで約3000人に避難指示、約122万人に避難勧告が出ている、
と知り、無力な私はお気の毒にと憂いたりしている。

そして漁業、農業、果樹園、運送などに携わる方たちはもとより、
対策される道路、鉄道、消防、警察などの関係者は労苦が多く、
特に災害救助に対応される自衛隊の諸兄諸姉も職務といえ大変だ、と見守っている。

私の住む地域は、午後6時前後に豪雨と強風が予測され、
私は現役時代は都心にある職場に通ったサラリーマンのひとりであったので、
働いて下さる現役の諸兄諸姉は、退社時、帰宅の途中と思われ、
お気をつけて無事に自宅に、と思ったした。

このように朝の7時のNHKのテレビの台風情報を視聴した後、
思ったりした。


この後、玄関の軒下で小雨が降り続いているのを眺めたり、
門扉の前の歩道に通勤されるサラリーマン風の男性のふたりを見かけた後、
都心の郊外の地域から会社まで、余り濡れないで無事に、
と私は年金生活で自宅に居られるので、瞬時に感じたりした。

このような情景を見たりしたせいか、私の現役時代の台風の時、
通勤していた時の状景が思いだされた・・。


確か15年前頃、朝、目覚めると風が強く吹いて、雨は強く降っていた。

こうした時はバス、電車は通常通りの運行期待する方が無理なので、
何時もより30分早めに家を出たりした。

勤務先の最寄駅までは順調であったが、
会社までの川沿いの幅広い遊歩道を歩いていた時、
風は相変わらず強く、雨は横殴りとなっていた。

会社に着いた頃は、10分足らずの道のりであったが、
スーツのズボンは膝頭から足元、靴はびっしょりと濡れた。

私は自分の席に着いて、ハンドタオルで拭いて、
この後、洗面所に行き、身支度を整え、
そしてフロアーの通路にある自動販売機でお茶缶を買い求め、
窓辺に寄り、川沿いの遊歩道を見下ろした。

前方の対岸は、なだらから丘陵となっている斜面に、
数多くの小さなビル、商店街、そして住宅街から雨水が、
道路際の排水溝、路上から流れていたので、
川の側面にある1メートル前後の大きな排水口は、瀧のような川になだれ込んでいた。

川べりの遊歩道の樹木の枝葉は、強く風を受けて、しなっている。

私は、台風の直撃かしら、と感じながら、煙草に火を点(つ)けた・・。

そして席に座り、業界紙を読み始めた。

始業時の25分前だった。

15年前頃の職場の状景としては、私のように振舞う人が、各部署で数人はいた。


退社後の台風の時、鮮烈な記憶のひとつとして、
私が31歳の時で、東京都と千葉県の間に江戸川が流れ、
川沿いの千葉県側の京成線の国府台駅の近くの賃貸マンションに住み、新婚生活を始めた年だった。

この当時は会社の最寄駅は六本木であり、
地下鉄で『六本木』から『東銀座』、その後は『押上』から『青砥』、そして『国府台』まで、
通勤時間は自宅から45分ぐらいであった。

夜9時過ぎに退社後、京成線の『青砥』駅までは平素より多少は混む程度であったが、
この先の千葉県のある箇所の線路に倒木があり、
『新小岩』駅まで行けるが、その先は不通となった。

やむなく私は、『新小岩』駅で下車して、
JRの『小岩』駅までの未知の歩道を、雨が激しく降る夜道を15分ばかり歩いた。

そしてJRの『市川』駅で下車した後、風が強く吹く豪雨の中、
傘を差しても余り効果がないねぇ、と零〈こぼ〉しながらも
新妻の待つ我が家に20分ばかり歩いた。

もとよりスーツ、靴、そしてビジネス・バックはズブ濡れとなり、
何とか自宅にたどりついたが、
家内は、私の全身シャワーを浴びたような容姿に、
驚きながらも笑いだした・・。

このような台風の通勤、退社後、ささやかな思いでを私は秘めている。


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