夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
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亭主関白で何もしない夫、「生きていけるのだろうか」、78歳の私は学び、多々教示させられて・・。

2023-08-22 13:31:02 | 喜寿の頃からの思い

先程、ヤフージャパンなどの配信された記事の中で彷徨った中で、
『 「生きていけるのだろうか」亭主関白で何もしない夫。
              私がいなくなったときのことを考えた結果 』、
と題された見出しを見たりした。

私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、私より5歳若い家内と2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、古ぼけた戸建て住んでいる。

こうしたことは、私にとっては切実な課題であるので、
記事を読んでしまった・・。
「生きていけるのだろうか」亭主関白で何もしない夫。私がいなくなったときのことを考えた結果 | TRILL【トリル】

「生きていけるのだろうか」亭主関白で何もしない夫。私がいなくなったときのことを考えた結果 | TRILL【トリル】

私と夫は、結婚して40年たとうとしている熟年夫婦です。夫はまさに昭和の男という感じで、結婚してからはもちろん亭主関白。家事はもちろんのこと、4人の子どもの育児すらも...

TRILL

 

 





《・・私と夫は、結婚して40年たとうとしている熟年夫婦です。
夫は、まさに昭和の男という感じで、結婚してからはもちろん亭主関白。

家事はもちろんのこと、4人の子どもの育児すらも、まったくしてきませんでした。
私たちも、もう若くはありません。
「もし私が先に・・・」と考えると、不安で仕方がないのでした。

☆夫は亭主関白

私の夫は、絵に描いたような亭主関白です。
「男は外で稼ぐことを頑張り、女は家を守るべき」という考え方。

ごはんを作っても最初に箸をつけるのは夫で、お風呂に一番に入るのも夫。
妻は夫の3歩後ろを歩くなど。
私たちの世代だと珍しいことではありませんでした。

夫は、年老いていくにつれて口数が少なくなり、頑固じいさんのようになっていきます。
結婚したころは、亭主関白な姿に男らしさを感じて、夫にぞっこんな私でしたが、
最近は頑固さに拍車がかかり、ちょっとしたことで、文句を言ってくるように。

夫のことは愛していますが、自分は何もしないのに、
私の行動に文句を言ってくることには、ストレスを感じていました。

しかし、結婚生活は40年がたとうとしており、
夫を立てることが体に染みこんでいた私は
「頑固じいさんみたいで、なんだか嫌だな」と思いつつも、これまで通りの生活を送っていました。

☆もしも私が先に・・・

新聞とメガネのイメージ
ベビーカレンダー

頑固な夫の言動に、モヤモヤする日々を送っていましたが、
私たちは、もう70歳手前。
体の不調も増えてきました。

私が先に旅立ってしまったら、
果たして夫は、ひとりで生きていけるのでしょうか・・・。

私たちは4人の娘に恵まれましたが、全員遠方に嫁いでしまい、
今は夫と2人きりの生活。

亭主関白の夫は、若いころから家事も育児も家のことは、
何もしてきませんでした。
自炊はもちろんのこと、自分のシャツや靴下がどこにあるのかすら、わかっていません。

「もし私が病気にでもなったりしたら」と考えると、心配でたまらなくなりました。
まだ病気にもなっていないし、ただの考え過ぎなのかもしれませんが、
いつかは直面することなので、娘たちに相談することに。

娘たちにも嫁いで行った先の家族があります。
できるだけ迷惑はかけたくありませんし、私たち夫婦も健康でいたいとは考えています。

ただ、もしものことがあった場合に備えて、
「月に何回かだけでも、帰ってこられる状況なのか」、
「介護が必要になった場合は、施設に入れてほしい」などの話を娘たちとそれぞれ話をしました。

娘たちは、口をそろえて
「お父さんとお母さん、どっちかだけでも、何かあったらすぐ駆けつけるよ」
と言ってくれました。

この言葉を聞けただけでも安心しましたが、
やはり夫に少しでも、自分の身の回りのことをできるようになってほしい・・・。
そう思った私は、夫にも相談してみることに。

☆何を言っても夫は黙ったまま

縁側と洗濯物のイメージ
ベビーカレンダー


夫に「もし私がいなくなったときのことを考えると心配で・・・」
と、思っていることを伝えました。
私が一生懸命伝えている間、夫は黙っていました。

そして「少しずつでいいから、自分のことをしてみない?」
と私は言いました。

しかし、夫からは返事がありません。
何か考えてくれているのか、それともただ気に入らないのか・・・。
ずっと黙っているので、夫が何を考えているのかわかりません。

しかし、ここで折れてはいけないと思った私は
「じゃあ早速だけど、一緒に洗濯物を取り込みませんか?
あなたの分だけでいいので」
とわざと明るく提案しました。

私は洗濯物が干してある庭に出ました。
それでも夫は動きません。

「あぁ、やっぱりだめだったか・・・」と思っていたら、
少しして仏頂面で、庭にノソノソと出てきたのです!

洗濯物を自分の分だけ取り込んで、縁側で畳みだした夫の姿に、驚きを隠せなかった私。
そして夫に気持ちが通じた安堵からなのか、自分でもわからなかったのですが、
なぜか涙が止まりませんでした。

夫は終始無口でしたが、その日から時々自分の洗濯物を取り込んで、
畳んでくれるようになりました。


☆交通事故に遭い、足を骨折した私

右足首を骨折したイメージ
ベビーカレンダー

夫が自分で洗濯をしてくれるようになってから1カ月後。
「この調子で、次は料理を手伝ってもらおうかな」
とルンルンしながら、買い物に出かけました。

しかしその帰り道、自転車とぶつかってしまい、私は右足首を骨折してしまったのです。

すぐに病院を受診し、幸いにも松葉杖を使えば、歩くことができました。
しかし、今まで通りの生活はできません。

ずっと松葉杖をつきながら、料理をすることは不可能で、
しゃがむこともできないので、生活に大きな支障が出ることが、予想されます。

病院での診察の合間に夫へ電話し、迎えに来てもらいました。

帰りの車の中で「少しの間、家事ができそうにないの。ごめんなさい。
娘たちに来てもらえるか、聞いてみるから」と話すと、
「いや、俺がやるよ」とひと言。

亭主関白で「家事は女の仕事」と言っていた夫が、
まさか自分が家事をするなんて言うとは、思わずびっくり。

洗濯は経験があるものの、夫に料理なんてできるはずない・・・と心配になり
「でも」と言い返しますが、
夫は遮って「俺がやるって。料理は自信がないが・・・」と宣言しました。

夫の気持ちの変わりようにびっくりして、頭が追いついていきませんでしたが、
「じゃあ頼りにしていますね」
と笑顔でお願いしました。

病院からの帰り道に買い物へ行き、夫がかごを持ち、
私が横を歩きながら、買う物を伝えました。

家に帰ってからも、キッチンに椅子を持ってきて、
私が座りながら、レシピを教えてゆっくりと調理。

夫が3時間かけて作ってくれたカレーライスの味は、一生忘れることはないでしょう。



☆まとめ

この日から、何をするにも、私と夫は一緒にいるように。
骨折したことで、今まで以上に一緒にいる時間が増え、
夫が新しいことに挑戦する姿を見られるようになりました。

今となっては、あのとき夫がすんなり洗濯物をし始めてくれて、
よかったと思うばかりです。

夫の中で、どんな気持ちの変化があったのかはわかりませんが、
私が骨折したタイミングで、家事を積極的にしてくれるようになり、うれしく思っています。

「この人には無理かも」と思い込んでいましたが、
思い切って声をかけてみてよかったです。

「この人はこうだから!」と勝手に決めつけず、
勇気を出して話してみることも、必要なのだと感じた出来事でした。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

取材・文/もちだひのっしー

イラスト/サトウユカ  ・・》

注)記事の原文に、あえて改行など多くした。


私は学生時代は実家より、結婚してからも単身赴任をしたことがなく、
ある民間会社を35年近く勤め、やがて2004年の秋に定年退職となったりした。

この間、夫の私は家計の責務で奮闘して、家庭のことは、庭の手入れをする以外、
家事のすべてを家内に頼ったりした・・。


そして多々の理由で、私たち夫婦は年金生活を始めた・・。

定年前のサラリーマン時代の私は、数多くの人たちと同様に多忙で、
家内は我が家の専守防衛長官のような専業主婦であり、日常の洗濯、買い物、料理、掃除などで、
家内なりの日常ペースがあり、この合間に趣味などのささやかな時間で過ごしてきた。

そして定年後の年金生活を始めた私としては、このペースを崩すのは天敵と確信し、
平素の買物専任者を自主宣言し、買物メール老ボーイとなったりした。

こうした中で、私の平素の朝食と夕食は、家内と共に談笑しながら頂いているが、
年金生活の当初より、昼食だけは、お互いに制約することなく、自由食としている。
























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2 コメント

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Unknown (huugetumuhen)
2023-08-23 07:22:31
おはようござい馬す🐴

私は早くに嫁さんが空へいきましたので、オムツ替えから家事全般🧹🧺やった事がなかったですが、今や下手な主婦より効率的です😊
やらざるを得なくなった時、ましてや想う相手がそばにいるなら大丈夫👌立派に家庭を守ってくれてる相方さんの大変さを感じる事でしょう✨
洗濯は好きじゃないですが、料理は意外と楽しいですよ😊
困苦するのは我が身・・ですので・・。、 (夢逢人)
2023-08-23 08:22:50
huugetumuhenさま。

>私は早くに嫁さんが空へいきましたので、
>オムツ替えから家事全般🧹🧺やった事がなかったですが、今や下手な主婦より効率的です😊

貴兄が独り旅をされていることは、判りました。

>やらざるを得なくなった時、ましてや想う相手がそばにいるなら大丈夫👌
>立派に家庭を守ってくれてる相方さんの大変さを感じる事でしょう✨

私は家内より、退院後の4年半前、叱咤激励で掃除、洗濯、料理など、
それまでの家内が家内の母に泊りがけで行っている間は、手抜きでしてきましたが、
我が家の平素通りに、したりしています。

しかしながら、家内の体調が良い時は、家内は積極的に掃除、洗濯、料理などしてくれますので、
私は野球のメンバーで補欠のような時になってしまうのが、実態です。

>洗濯は好きじゃないですが、料理は意外と楽しいですよ😊

私は料理の進歩が乏しく、スーパーなどのお弁当に頼ることもあり、
困った男です。

いずれにしましても、掃除、洗濯、料理などが出来ないことは、
独り住まいになってしまった時、困苦するのは我が身・・ですので、
心機まき直しの心構えで、思案している真情です。

残暑厳しい昨今、貴兄も御身体を御自愛されてお過ごしして下さい。

余談ですが話、山寺に関しては、雪のある冬、或いは5月下旬、
遊学した体験があります。

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