夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

「テレビショッピング」、なぜ“特別価格”で出せる理由、遅ればせながら高齢者の私は学び、やがて微苦笑を重ねて・・。

2019-09-17 15:59:47 | ささやかな古稀からの思い

先程、ときおり愛読している公式サイトの【 AERA dot. 】を見ている中、
『 なぜ“特別価格”で出せるのか 「テレビショッピング」のからくり 
と題された見出しを見たりした。

私は東京の調布市の片隅みに住んでいる年金生活の74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、古びた一軒家に住んで、ささやかな生活を享受している。

こうした中で、我が家の平素の買物は、私が年金生活を始めて以来、
家内から依頼された品を求めて、殆ど毎日のように独りで歩いて、
スーパー、専門店に行っている買物メール老ボーイとなっている。

そして3週間に一度ぐらい最寄り駅の近くにある専門店、スーバーなどに、
家内のボディ・ガード兼お供、荷物持ちで私は同行している。

或いは高齢者は清潔感が大切ょ・・と私は家内に叱咤激励されながら、
家内の先導で都心のデパートで衣服、紳士雑貨を買い求めたりしている。

こうした中、パソコン、デジカメ、テレビなどを買い改める時は、
私は家電量販店の公式サイトで、性能と価格を調べた後、
この量販店のひとつの店に訪れて、現品を確認した後、買い求めているのが殆どとなっている。

しかしながら、ときおりテレビなどで、お買い得のお値段を提示する『テレビショッピング』の番組、
私は明確な理由が不明であったが、今回《・・なぜ“特別価格”で出せるのか 「テレビショッピング」のからくり・・》、
好奇心に負けて私は精読してしまった。

この記事の原文は週刊朝日』の2019年9月20日号に掲載された記事を、
関連の公式サイトの【 AERA dot. 】に於いて抜粋して、9月17日に配信され、無断であるが転載させて頂く。

 
                 

《・・なぜ“特別価格”で出せるのか 「テレビショッピング」のからくり

                            
(イラスト/藤井アキヒト)                        
            

(イラスト/藤井アキヒト)

        
                                    
                            
今後利用したい媒体はテレビショッピング  (週刊朝日2019年9月20日号より)                        
            

今後利用したい媒体はテレビショッピング  (週刊朝日2019年9月20日号より)

        
        
テレビショッピング市場は、緩やかながらも、拡大傾向を続けているという。
テレビショッピングは、商品の「お値打ち感」を打ち出しているのも特徴の一つ。

「特別価格」にひかれて、思わず購入してしまった経験がある人も多いだろう。
1日だけの特別値引き価格の商品では3億円、4億円も売れることがあるという。

【図を見る】1位はやっぱり… テレビショッピングの主要企業はこちら

「お客さんの9割ぐらいが女性で、50代、60代の主婦が圧倒的に多い。
商品の品質がいいのは、わかっているので、値段がすべて。

最初は、デビュー価格というお買い得な値段を設定することが多くあります。
リアルタイムで放送するほうがよく売れます」
(テレビショッピングの番組の現場にたずさわってきたフリーアナウンサーの宮坂珠理さん)


消費者として気になるのは、本当に質がよくて、値段も安い、お買い得な商品ばかりなのかだ。
何かからくりがあるのか。

                   

売り手の企業努力の結果、消費者は本当にいい商品を手に入れられる場合もある。
テレビショッピングの強みは、数がはけることだという。
売る側も、それを前提にしているそうだ。


「化粧品は、1時間で1200万円ぐらい売れないと、番組が打ち切りになります」(同)

大量に仕入れれば、その分価格を抑えることができる。

さらに、テレビショッピングはそれを、長い期間かけて売るのではなく、
多くの人に訴求できる放送という手段によって、短期間で売るのが特徴。

視聴者が一気に買う「BUYING POWER(バイイングパワー)」があるから、
お値打ち価格を可能にしている側面があるのだ。


例えば、米国でダイヤモンドの買い付け規模は、
ティファニーが一番多く、それに次ぐのが、テレビショッピング業界という。
テレビショッピングは、それほど大きな存在感がある。


「テレビのバイイングパワーで、たくさんの人が買うので、一気にはけます。
業者側は、大量に仕入れて、コストを抑えることができます。

玉石混交ではありますが、消費者にはお得なケースもあります」
(業界動向や消費者行動に詳しい通販評論家の村山らむねさん)

また、購入の申し込みを受け付けるコールセンターは、
自社で運営しているか、2~3時間の外部委託で契約していることもあり、
いずれの場合も、短時間に大量の商品購入を受け付けられれば、人手などのコスト面で効率的な運営ができる。


こうしたテレビショッピングの商売では、
時間当たりに、いくら売り上げるかがポイントになると、村山さんは指摘する。

するとメーカーが在庫処分したい商品ではなく、
ヒットが見込めるいい商品が、扱われやすくなるのだという。


「商品を売り切らないと、もうからないため、
売り切る可能性のある商品しか、番組では取り上げません。
メーカー側も番組で取り上げてもらえるように、いい商品を提供してきます」(同)


また、テレビショッピングでの特別値引き価格は、
商品のプロモーションとして、取り上げてもらうためのものと割り切り、
番組に提供した商品は、収支がトントンのメーカーもあるという。

番組を見逃した人は、後で通常価格で購入することもあるため、
そこでメーカーは、もうけるようにしている。

                  

プロモーション効果は侮れず、テレビショッピングの世界でヒットすると、
爆発的に売れることもある。

例えば、かつてヒットした、「ビリーズブートキャンプ」という
7日間の短期集中エクササイズのDVD商品がそれだ。

映像には米国陸軍専属トレーナーだったビリー・ブランクス氏が登場し、
キックボクシングのような動きのエクササイズが特徴だ。
ビリー隊長が、叱咤激励する掛け声の効果もあり、激しい運動ながら、楽しくできると人気が出た。

日本では、1万5千円ぐらいで販売され、2007年5月だけで20万セット、
30億円も売れたとされる。

ちなみに、テレビショッピングで、大量にモノが動くのは、
テレビという映像媒体ならではの、仕組みも影響している。

テレビショッピングが扱う商品には、化粧品やアパレル、日用品、家電製品などのほかに宝飾品がある。
米国のテレビショッピング業界でも、宝飾品の扱いは多いという。

村山さんは「通常なら小さな商品が、画面では大きく拡大され、きれいに見えるのです」と明かす。

                  

テレビショッピングは消費者にとっては、
いい商品を安く購入できていいことずくめのように思えるが、
価格設定に「からくり」がある場合もあり、注意が必要だ。


テレビショッピングの番組を見ていると、
「今日だけの特別値引き価格」と視聴者を誘うことがある。
しかし、翌日以降の通常価格に実態がなく、消費者庁の処分を受けた事例もある。

消費者庁が今年3月に景品表示法に基づき課徴金納付命令を出したのは、
業界大手のジュピターショップチャンネルが、番組で「40型テレビ」と「ずわいがに」を販売したケース。


40型テレビの販売では、2017年3月20日の放送日だけ、51%オフの10万7900円とし、
翌日以降は、通常価格22万4640円に戻るとした。

実際には、通常価格の期間は3日間だけであり、
他社の販売する同テレビは、15万円を下回るものが複数存在し、
同社の特別値引き価格を下回るものもあったという。


ずわいがにの販売では、2016年12月13日の放送日だけ、32%オフの9800円としたが、
翌日以降の通常価格1万4580円での販売は、2日間だけだった。

消費者庁が、課徴金を算定する際に基準とした商品の販売実績は、
テレビが8800万円超、ずわいがにが4億2364万円超もあった。


こうしたテレビショッピングでの「今だけ安い」といった販売手法については、
前述した「プロモーションだから特別に安くしている」という消費者に
メリットがあるようなケースだけでないという。

村山さんは「売り手は、消費者に購買に向けて、次の行動をさせないといけないのです。
確実に商品の購買に結びつけるためには、急がせないといけないのです」と話す。


例えば、いったんテレビから離れて、買い物などに出かけてしまうと、
番組を見ているときには「戻ってきてから申し込もう」と思っていても、
帰ってきた時点で忘れていることや、欲しい気持ちが薄れていることが多い。

番組放送中やその直後に申し込まなかった場合、購買に結びつくケースは、
ほとんどないと考えたほうがいいだろう。
売る機会を逸しないために、「今だけ」とうたっているのだ。

                 

一方、テレビショッピングの愛好者自身も、だまされないように、注意が必要かもしれない。
テレビショッピングをあまり利用しない30代や40代の女性は、仕事や子育てで忙しく、
自由に使える時間が短いため、
商品を購入する際は、インターネットの価格比較サイトを見て安いところで手早く買う。

一方、テレビショッピングの番組で商品を購入するのは、ゆっくりと時間を過ごせる人。

「価格比較行動ということでいえば、最近はパソコンを開かず、
情報に受動的になっている人が、多くなりました。

男性は価格の比較をすることが多いですが、
テレビをよく見ているシニア層は、見ているものを買いやすい。
テレビで言っているのだからと信じやすく、売り手側もメッセージを効果的に出しています」


テレビショッピングの利用者は、価格の比較をしなくても、放送された商品をそのまま買うのが、
ハッピーな人たち、と村山さんはみている。

それだけお金に余裕があるともとれるが、村山さんは加齢とともに
買い物をする際に商品情報を分析・判断する能力はどんどん衰えていくと指摘。
さらに情報の分析・判断そのものが、面倒になってくるものだ。


そうしたなかで、テレビショッピングの番組で、
商品は「残り少ないです」と言われると、
本当は必要でなくても、買ってしまうのだという。

衝動買いに近い行動を取りがちだ、と認識しておいたほうがいいだろう。

                

高齢化が急速に進む日本では、テレビショッピング市場の成長は、まだまだ続きそうな気配。

日本通信販売協会の全国通信販売利用実態調査(2018年)によると、
今後利用したい媒体として、テレビショッピングは男性の13.6%に対して、
女性のほうが20.8%と高い。

年代別では、女性が50代以降に急に高くなっているほか、
男性では70代以降の半数近くが利用したいという。


エンターテインメントとして楽しみつつも、
くれぐれも要らないモノまで、買わないように気を付けたいものだ。(本誌・浅井秀樹)・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。



               

記事を読みながら、私は多々教示されたりした・・。

例えば、《・・テレビショッピングの商売では、
時間当たりに、いくら売り上げるかが、ポイントになる・・

メーカーが在庫処分したい商品ではなく、 ヒットが見込めるいい商品が、扱われやすくなる・・
商品を売り切らないと、もうからないため、 売り切る可能性のある商品しか、番組では取り上げません。
 メーカー側も番組で取り上げてもらえるように、いい商品を提供してきます・・

・・テレビショッピングでの特別値引き価格は、
商品のプロモーションとして、取り上げてもらうためのものと割り切り、
番組に提供した商品は、収支がトントンのメーカーもあるという。

番組を見逃した人は、後で通常価格で購入することもあるため、
そこでメーカーは、もうけるようにしている。・・》

このようなことを学び、私は微苦笑を重ねたりしている。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 本当はコワい童謡『はないち... | トップ | 介護の現状を知って、どんな... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ささやかな古稀からの思い」カテゴリの最新記事