先程、ときおり愛読している公式サイトの【 プレジデントオンライン】を見たりした中、
『 施設に"おもてなし"を求める老人の勘違い
~「ユートピア」を求める心理~ 』 と題された見出しを見たりした。
私は東京の調布市の片隅に住む年金生活の74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は69歳の家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭に築後40数年を迎えた古ぼけた一軒屋に住み、
お互いの厚生年金を頂きながら、程ほど貯金を崩しながら、ささやかに過ごしている。
こうした中で、いつまでもささやか倖せを続くことは考えられないので、
いつの日にか、どちらかが介護を受けることも、漠然としながらも私は思案する時もある。
日本人の平均寿命は、1956年(昭和31年)の当時は、 男性が63.59歳、女性が67.54歳であったが、
その後、食生活の改善や医療の進歩などで延び続け、
過ぎし年の2015年(平成27年)には、男性が80.79歳、女性が87.05歳と私は学んだりした。
そして介護の必要がなく、健康的に生活できる「健康寿命」も、
2013年(平成25年)の時点の推計で、男性が平均で71.19歳、女性が74.21歳と知ったりした。
こうした中で難題は『健康寿命』と『平均寿命』の間で、介護を要する期間である。
私たち夫婦は、頼れる人もいないので、介護・要となった時は、
やむなく介護施設に思っているが、 介護施設に入居して、 平均5年ぐらいで、亡くなる方が多いと学んできた。
そして要介護認定されている場合は、 特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)などの介護施設のほか、
有料老人ホーム、 介護型のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)やケアハウス、グループホームなどを学んだりしてきた。
しかしながら、特別養護老人ホーム(特養)の入居は競争が激しく、やむえず有料老人ホームを思案したりした。
そして東京や大阪などの大都市の有料老人ホームは、入居一時金が3千万円ほど必要。
更に月々の管理費もかかり、入居時に4千万~5千万円ぐらいの資産がなければ・・と読んだ時、
裕福でない私は溜息を重ねたりした・・。
或いは地方なら有料老人ホームなどの高齢者住宅でも、1千万円ぐらいの物件がある、と学んだりしてきた。
我が家も無念ながら程ほどの貯金しかなく、高価な有料老人ホームには、とても・・と思ったりしている。
そして程ほどの介護施設に入ったとしても、永らえば、やがて貯金が底をつく、と思い憂いたりし、
やはり私の晩年期の最大の難題と思いを深めたりしている。
このような深情を重ねてきた私は、記事を精読した結果、公共の介護保険施設に関して、
入居者の基本的な心構えのような記事であり、多々教示されタリした。
この記事は、ライターの相沢 光一さんが、ケアマネジャー歴15年のWさん等に取材されて、
纏(まと)められた記事であり、【 プレジデントオンライン】2018年10月13日に配信され、
無断であるが記事の大半を転載させて頂く。
《・・施設に"おもてなし"を求める老人の勘違い ~「ユートピア」を求める心理~
介護保険施設に入居する高齢者の中には、
提供される衣食住のレベルの低さに不満を抱く人がいる。
だが、ケアマネジャー歴15年のWさんは
「最高の環境を求めないほうがいい。
施設選びで本当に重要なのは、サービスの内容よりも、そこで働く従業員の表情です」という。
入って損したと思わないですむ介護施設の選び方とは――。
☆介護保険施設のことを「よくご存じでない人」が多い
ケアマネジャー歴15年のWさんは、
介護保険施設である特別養護老人ホームに入所した利用者の家族から、
次のような訴えを受けたといいます。
「(入所している)母から聞いたのですが、施設がひどいというんです。
食事はおいしくないし、入浴も流れ作業のように入れられるから、くつろげない、と。
それに入所前に受けていた(運動機能を改善させる)リハビリも受けさせてくれないそうなんです。
まるで『リハビリの必要なんかない、このまま衰えてとっととあの世にいけ』と言われているようで、
我慢がならないというんですよ。
あんまりかわいそうだから、もっと良い他の施設に替えていただくことはできますか」
親身になって話を聞いたWさんですが、ちょっと複雑な心境だったといいます。
「このような施設に対する苦情の相談はよくあります。
私も話を聞き、問題があるのなら、他の施設を探すようにはしています。
ただ、本音を言わせてもらえば、介護保険施設のことをご存じないな、と思うことが多いですね」
介護保険施設には、特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、
介護療養型医療施設(療養病床)の3種類があります。
いずれも要介護認定を受けた人が入居対象で(特別養護老人ホーム(特養)は、原則要介護3以上)、
在宅での介護が難しくなった人が入る施設です。
その人たちから、施設のサービス内容や待遇に不満が出ることがあるというのです。
「この3つの施設のうち、介護保険適用(利用者負担1~2割)のリハビリが受けられるのは
介護老人保健施設(老健)だけなのです。
介護老人保健施設(老健)は、体の状態をよくして、在宅介護に復帰することを目的とした施設ですから、
当然リハビリを受けられます。
一方、特別養護老人ホーム(特養)は、リハビリがありません。
受けたい場合は、全額自己負担で受けるしかない。
決して見捨てているわけではなく、制度上、そう決まっているのです」(Wさん)
☆衣食住の質が下がることに抵抗感を抱く高齢者
在宅介護の時は、通所リハビリを受けており、それが元気を取り戻す方法と、生きる張り合いにもなっていた。
それを特別養護老人ホーム(特養)では、受けさせてくれない。
なぜだ、と思うのですが、特養はそこまで面倒を見てくれるところではない、ということです。
また、介護老人保健施設(老健)は、基本的に3カ月をめどに在宅復帰を目指すので、
当初の3カ月は、しっかりリハビリを受けることができますが、
3カ月たっても機能改善が見られないと、リハビリの回数が減らされることがあるそうです。
入居したばかりの早期在宅復帰を目指す人に、リハビリが割り当てられるからで仕方のないことですが、
こうした対応も“見捨てられた感”を持つことに、つながっているのかもしれません。
「食事に対する不満を聞くことも多いですね。
これは元気だった頃、あるいは在宅介護で家族が用意する食事を食べた時との
ギャップを感じるからだと思います」(Wさん)
自宅では、食材・味つけともに、食べ慣れた料理が出てきます。
外食でも、メニューから好みのものを選べばいい。
また、旅行などで自宅から離れて寝泊まりする際も、ホテルや旅館のワンランク上の料理を楽しめます。
もちろん施設の食事に、そこまで求めてはいないでしょうが、
長年の食生活で身につけた味覚のレベルより、落ちてしまうのでしょう。
施設の食事は、高齢者の健康面への配慮から、薄味で柔らかく飲み込みやすいものが多い。
だから、不満を感じる人が少なくありません。
入浴や居住空間にしても同様で、自宅にいるのと同じ快適さを求めることは難しい状況です。
☆ホテルのような「おもてなし」を求めるのは間違い
それでも、衣食住の質が下がってしまうことに抵抗感を抱く高齢者はいるそうです。
Wさんは「お金」の問題だといいます。
「介護保険制度の財源は、被保険者が納めてきた保険料だけでなく、
税金を原資にした社会保障費が充てられています。
ご存じのように介護保険サービスを利用する高齢者は激増しており、社会保障費はひっ迫している。
施設も限られた予算で運営されているのです。
また、人手不足で行き届いたサービスを提供するのは難しい」
そもそも介護保険制度は、高齢で自立した生活が送れない方を支援するのが目的。
よって、自宅で暮らしている快適さや満足感までを得ることは難しいのです。
「もちろん多くの施設は、最大限の努力をしています。
そうした実情を知っているわれわれケアマネジャーからすると、
何かというと不満をいう利用者さんやその家族の言葉をつい聞き流したくなってしまうのです。
心の中で、『そんなユートピアのような環境を求めるのなら、
それなりのお金を出して、有料老人ホームに入ってください』と言いたくなります」(Wさん)
費用を払って入居しているとはいえ、限られた条件のなかで運営している介護保険施設に
一流のホテルのような「おもてなし」レベルを求めること自体が間違っているのでしょう。
☆介護施設の職員の質が低いことが「不満の元凶」
とはいえ、そのWさんから見ても
「入居者や家族から不満の声が出るのは、仕方がないな」と思う「問題あり」な施設もあるそうです。
どういうところなのでしょうか。
「職員の対応に、課題がある施設です。
ケアする時も流れ作業で行っている感じで、心がこもっていない。
逆にいえば、職員の仕事に対するモチベーションが高く、
入居者の方の要求にも一生懸命に対応しようとし、いつも笑顔で受け答えしてくれるようなところは、
ほとんど不満の声は出ません。
人間って不思議なもので、自分に対して感じのいい対応をしてくれれば、
少々食事や待遇に問題があっても、大目に見ることができる。
結局、不満を感じる原因は“人”なんです」(Wさん)
そうした人(職員)の対応の良しあしは、
施設を運営する上層部(特にトップ)に左右されるともいいます。
職員のことを常に考え、働きやすい環境をつくる努力をし、
研修などで仕事に対するモチベーションを高め、
悩みがあれば相談に乗り、職員同士がコミュニケーションを密に取れる配慮もする。
☆施設選びは「人=職員」をじっくり観察して決める
運営する側に、そのような人を大事にする姿勢があれば、
職員も心のこもった対応ができるようになるというわけです。
しかし、そうではない施設では、結果的に入居者の不満につながってしまう、とWさんはいいます。
「ですから入居する施設を決める時は、職員の対応や醸し出す雰囲気をよく見てほしいですね。
チェックするのは基本的なことですが、笑顔で対応しているか、明るくあいさつを交わしているか、
入居者を尊重する視線を持っているかといった点です。
また、施設の空気も見てください。
職員にとって良い環境にある施設は、明るい空気が感じられますから」
特別養護老人ホーム(特養)の場合、地域によっては入居待ちの状況にあり、
施設を選ぶことなどできませんが、“施設は人=職員を見て決める”ということは
頭に入れておいたほうがよさそうです。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
私は記事を読み終わった後、公共の介護保険施設に関して、
入居者の基本的な心構えのような記事であり、多々教示されたりした・・。
食事に関しては、公共の介護保険施設であるので、
ご飯だけは、多くの御方と同様に美味しいと感じられれば、副食などの食べ物に贅沢は言えない、
と私は思ったりしている。
今回、公共の介護保険施設に関して、入居者の基本的な心構えのようなことを学び、
いつの日にか介護・要になってしまった時、入居できれば幸い、と感じ深めたりした。
しかしながら、もとより健康体であれば、自身の日頃のささやかな願いも叶(かな)い、
歩くことが健康体の源(みなもと)と思い、そして適度な熟睡する睡眠、或いは程ほどの食事が、
できるので、できうれば介護施設に入居せずに、あの世に旅だちたいと念願している。
☆コメント欄☆
家内の入院に伴い、私は何かと多忙となり、5月の月末まで閉鎖させて頂く。