『 「1日5時間以上のテレビ」で、死亡リスクが2.5倍に 』と題された見出しを見た。
私は東京の調布市の片隅に住む年金生活のまもなく74歳の身であるが、
テレビはニュース、天気情報、そしてドキュメンタリーなどの番組を視聴しているが、
どのようなことですか、と思いながら、記事を読んだりした・・。
この記事は、心臓血管外科専門医の米田 正始さんの寄稿文であり、
【All About(オールアバウト)】に2018年9月16日に配信され、無断であるが転載させて頂く。
《・・「1日5時間以上のテレビ」で、死亡リスクが2.5倍に
ネット全盛の時代といえども、まだまだテレビは、魅力のあるメディアです。
テレビ好きで、することがないと、ついつい時間を区切らずに
見続けてしまうという方も少なくないと思いますが、ちょっと心配な報告があります。
テレビを長時間見ると、肺塞栓になって、死亡するリスクが2.5倍にも増える
という研究発表があるのです。
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エコノミー症候群 テレビ長時間視聴でリスク増…阪大研究
(毎日新聞2016年7月27日)
『テレビを長時間見る人は、肺の血管がつまる肺塞栓(そくせん)症で
死亡するリスクが増加するとの研究成果を、大阪大の研究チームがまとめた。
テレビを1日に5時間以上見る人の死亡リスクは、2時間半未満の人の2.5倍だった。(中略)
テレビを見る時は、同じ姿勢を続けるため、チームはアンケートのテレビ視聴時間に着目。
視聴時間に加え、年齢や飲酒・喫煙歴などから分析した結果、
テレビを1日に2時間半~5時間未満見る人の死亡リスクは、
2時間半未満の人の1.7倍、5時間以上の人は2.5倍に上ると結論付けた』
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この研究発表にあわせて、テレビ視聴中には1時間に1回は歩くようにすることと、
ふくらはぎのマッサージをすることなどの対策を行うべきというコメントもされています。
「エコノミークラス症候群」と聞くと、
飛行機での長時間フライトで、起こる病気と思われている方が多いと思います。
確かにその名の通り、機内での発症が多く、長時間のフライトで特に注意喚起されます。
飛行機のエコノミークラス、つまり座席があまり倒れない席に、長時間同じ姿勢で座りっぱなしでいると、
直立に近いような状態で下肢を下げたままになってしまいます。
そのため下肢の静脈がうっ滞して、血栓ができてしまうのです。
多量の血栓が、肺や心臓に流れ着いて詰まってしまうと、肺や心臓が作動せず、
血圧が出せなくなり、死に至ることがあります。
エコノミークラス症候群は、その後ビジネスクラスなどでも起こることが判明し、
さらに近年は地震の被災地で、プライバシーを保とうと車中泊をした方たちの中で発生し、
死亡者が出て大きな問題になりました。
つまりエコノミークラス症候群は、「飛行機のエコノミークラス」という限定的な場所だけでなく、
下肢を長時間下げていた場合、どんな場所でも起こり得る病気なのです。
エコノミークラス症候群は、下肢の静脈に血栓ができる状況なら、何でも原因になり得ます。
たとえば脱水で、血液が濃くドロドロになることも大きな原因です。
飛行機の場合は、隣の座席の方に気兼ねして、
何度もトイレに行かなくて済むように飲水を控えていると、
長時間下肢を下げた状態に加わって、血栓ができる危険性をさらに上げてしまいます。
◆根本的な問題は「長時間のテレビ視聴」ではなく「姿勢」
つまり、単に5時間連続でテレビを見る習慣があることが、
そのまま死亡リスクにつながるのではなく、
テレビ視聴でしがちな姿勢に、問題があると考えた方がよさそうです。
また、同じように下肢を下げている場合でも、適宜歩いたり力を入れたりしておけば、
下肢の静脈血が押し出されるように流れますので、血栓はできにくくなります。
ですのでテレビを長時間見るような場合も、
意識的に視聴を休憩して、室内で歩いたり、
下肢に力が入る運動をしたりすることが、予防につながります。
また飛行機の中だけでなく、室内でも夏などには脱水になりやすいものです。
一段と血栓ができやすい状況になってしまうため、脱水対策なども併せて必要です。
例えば真夏の暑い日に、ソファに腰かけて高校野球を長時間テレビで楽しむような場合は、
手元に飲み物などを準備しておくのがよいでしょう。
◆室内で上手に下肢を運動させるコツ
とはいえ、用事もないのに、適宜室内を歩き回るというのは、
習慣として何だか取り入れにくそうと考える人もいるでしょう。
もちろん、歩き回ることだけが、下肢の運動ではありません。
要は下肢の筋肉をしっかりと収縮(硬くすること)させたり、
弛緩(リラックスさせること)させることが大切なのです。
この筋肉の動きを「筋肉ポンプ」と呼びます。
下肢全体の筋肉ポンプを使えば、良いわけです。
例えばですが、同じ位置で足踏みをするというのも役立ちます。
室内運動用の自転車をこぎながらというのも一法ですが、
ふくらはぎの収縮も大切なので、自転車ならつま先をしっかりと使うのが良いでしょう。
たとえ座ったままでも、足首を回転するなどして、下肢の筋肉を使えば、ある程度役に立ちます。
◆もっと知るべき「座りっぱなし」の健康リスク
以上のように、座りっぱなしでいることは、健康にとってはよいこととは言えません。
たとえば、おじいさんやお父さんなどに「お茶取って」、「新聞取って」と言われて、
ご家族がそれらを運ぶような昔の習慣は、そのおじいさんやお父さんの健康を考えると
悪いことかもしれません。
歩行困難などの事情がある場合はともかく、普通に歩ける状態なら、
むしろご自分で取りに行くのが、ご本人の健康のためになるのです。
そしてお茶などをきちんと飲めば、トイレへ行く回数もほどよく増え、
下肢の運動不足解消にも役立ちます。
家の中でも飛行機でも同じです。
また、「座る時間」が1時間増えると、身体が不自由になるリスクが1.5倍になるというデータも発表されています。
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「座る時間」が1時間増えるだけで、身体が不自由になるリスクが1.5倍に
(The Huffington Post 2014年2月22日 )
『「毎日、長時間座って過ごすことは、その後の身体障害につながる」という研究結果を、
ノースウェスタン大学フェインバーグ医学大学院の研究者たちが発表した。
2286人にのぼる60歳以上の人たちの身体活動レベルを調査したこの研究では、
「座っている時間が1日1時間増えるだけで、体が不自由になるリスクが大幅に増加する」ことがわかった。
たとえば、1日13時間を座った状態で過ごす65歳の女性の場合、
1日12時間座っている場合よりも、体が不自由になる可能性が、1.5倍高いことになる。(中略)
体が不自由になった高齢者は、
ベッドへの出入り、入浴、歩行といった単純な動作でさえ、困難になる可能性がある。
ほかにも、「長時間座った状態が、心臓疾病や高血圧、糖尿病などの慢性的な健康障害につながる」
という研究結果が複数発表されてきた。
さらに最近では、毎日長い時間、仕事のデスクや家庭のソファに座って過ごす女性は、
早死にするリスクが、かなり高くなるという研究結果も出ている。(後略)』
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この研究の主執筆者であるダンロップ氏は、
「日常的な動作に、シンプルな変化を加えること」を提案されています。
挙げられているのは、いずれも難しいことではなく、
「電話中は、座らずに立って話す」ことや
「エレベーターではなく、なるべく階段を利用する」などのちょっとしたことです。
心がけ次第で、日常的な運動量を増やすことができるのではないでしょうか。
いかがでしょうか。人間はじっとしていては、病気になる、
あるいは寿命が縮まるようにできているのかもしれません。
意識的にこまめに動き、周囲の方々に喜ばれながら、健康に生きるというのが良さそうですね。
そうすれば、テレビももっと健康的に、安心して楽しめるというものです。
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
私は東京の調布市の片隅に住む年金生活のまもなく74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれず、たった2人だけの家庭である。
ときおり私たち夫婦は、幾たびも国内旅行を遊学したりしている。
こうした中で、たとえば北海道の道東地方に旅をする時は、羽田空港から女満別空港まで、
飛行機を2時間弱ばかり乗機したりしている。
或いは青森県の日本海に面した黄金崎(こがねざき)にある『不老ふ死(ふろうふし)温泉』に滞在旅行をする時は、
東京駅より特急『こまち』に4時間ばかり乗車して、秋田駅に到着後、
秋田駅から青森駅を結ぶ『リゾートしらかみ』を利用して、大半は五能腺を走行する路線で、
『不老ふ死(ふろうふし)温泉』の最寄駅のウェスパ椿山駅で下車したりした。
こうした時、家内は座席に座ったまま、ときおり思いだしたように軽いストレッチをしている。
『長く座っていると・・血行が悪くなるからょ・・』
と家内は微苦笑しながら、私に言ったりしてきた。
私は「エコノミークラス症候群」に関しては、新聞で少し知っていたが、
家内は自分の身は自分で守る、ことに私は微笑んでしまったりしてきた・・。
今回、心臓血管外科専門医の米田 正始さんの寄稿文を読み、
高齢者にとっては、こまめに動くことは、何よりの健康管理の第一歩!、と学び、
そうですよねぇ・・と私は微笑んでしまった。