夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

我が家の玄関庭にある、紫紅色の花咲く高砂木槿(タカサゴ・ムクゲ)は・・。

2011-06-25 23:14:38 | 定年後の思い
午前中のひととき、私は玄関の軒下に下り立ち、
たわわに莟(つぼみ)を付けている高砂木槿(タカサゴ・ムクゲ)の樹を眺めて、
微苦笑したりしている。

たった1本の高砂木槿(タカサゴ・ムクゲ)があるが、
私は梅雨の時節の終る頃から、50日前後、紫紅色の花が彩(いろど)ってくれる。

私は初夏から真夏に咲く花の中で、特に木槿(ムクゲ)には魅了させられている。
私の住む周辺は、底紅で花びらは紫紅色した高砂木槿(タカサゴ・ムクゲ)、
もうひとつは底紅であるが、花びらは純白の色合いの宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)が多い。

独断と偏見が許されるならば、
高砂木槿の紫紅色は洋室、ホテルなどのロビーに相応しく、
宗旦木槿の純白の色合いは和室に相応しい、と確信を深めている。

どちらも茶花に愛用される花のひとつであるが、
私は独りたたずんで、毎年この時節で心を慰めてくれる花のひとつである。


我家では木槿(ムクゲ)をいずれ植えようして、20数年過ぎた時、
2007年の夏に、鳥羽の滞在型の団体観光ツアーの旅の帰路、
道の駅のドライブ・インの売店の外れで、偶然に木槿(ムクゲ)の幼い樹を見かけたのである。

簡素なビニール鉢に入り、樹高が20センチ足らずで、
花芽は5つ前後付いていた・・。
値段は200円程度であったと記憶している。

そして売店の販売員のお方に
『宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)は、ありませんか?・・』
と尋ねたのであるが、
花に全く無知の方である上、観光バスの出発も迫ってきたので、
妥協して購入したのが、高砂木槿(タカサゴ・ムクゲ)であった。

帰宅後、地植えにしたが、かぼそい樹形であったが、
夏の終わりの頃まで、10数輪咲いてくれた。

そして毎年成長して、昨年の2010年には、
樹高は2メートルを超えて、100輪ぐらい花を咲かせ、私は悦んだのである。


私はここ20数年、樹木・花木・草花は、
陽差しと雨、そして土で成長しなさい、と身勝手な主(あるじ)の私であるが、
この高砂木槿(タカサゴ・ムクゲ)は、孤軍奮闘し期待に応(こた)え、勢い良く成長してくれた。

私は木槿(ムクゲ)に関して、底紅で、花びらは純白の色合いの宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)に、
気品ある美を感じて魅了されているが、
缶ビール1本に満たない価格で、成長している高砂木槿(タカサゴ・ムクゲ)がいじらしく、
最近は愛着を深めたりしている。


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