ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

平成最後の年にあたって

2019-01-03 13:42:57 | 生活

あけましておめでとうございます。

皆さんはどのような正月を迎えられただろうか?

私は穏やかな晴天の下で元旦は実業団駅伝、2日と3日は箱根駅伝を見て穏やかな正月を過ごした。元旦は朝からおせちを食べてお酒も飲んだのでほとんど外に出なかったが、2日は15000歩、3日は20000歩ほど歩いて普段の生活に戻しつつある。今年は個人的には仕事の上で新しい展開が起こりそうであるが正式に決まってからアナウンスしようと思う。

日本は3が日は新年休みで、早いところでも1月4日から、多くの会社は来週の7日から仕事始めだろう。しかし世界は既に動き始めている。急激な円高でドル円レートは一時104円台になった。波乱の世界経済を予感する。今年は基本的に世界経済は悪化すると私は予測している。新聞の正月特集などで多くの企業の社長などが今年の景気予測をしていて、去年の延長線上のような予測が出ているが、私は景気は悪化すると思っている。その原因はトランプ政権の運営にある。アメリカ経済は元々強かった上に、大幅な企業減税を行ったので、多少おかしな政策を採用しても実体経済が悪化するには時間がかかる。それが今年は実体経済に反映されてくる年だと思う。今年のトランプ政権の動きは来年の世界経済に反映されるだろう。トランプ政権は昨年のような采井を続けると思われるので、再来年はもっと経済は悪化すると思う。

昨年末に「中国が反撃の構えに入った」と書いたが、その後の中国の動きを見るとカナダに対しては反撃したが、米国に対する反撃は抑制した。今年はまだしばらく、米国と中国の細かい競り合いが続くと思うが、大統領選挙が近づくにつれて成果を見せたい米国が無理なことを始めて危機は高まると思う。政治問題は予測が困難だが、経済が急激に悪化するリスクに備える必要があるので新規の投資は控えられると思う。

国内では元号の改定があり、消費増税があり、オリンピックが近づいてくるということでイベントが多い。しかし、日本経済には世界経済の影響が大きいので、景気が上向くことはなく、イベントを利用してどこまで悪化を食い止められるかが鍵であり政府の対策が重要だと思う。しかし、それほどうまい対策は打ち出せないだろうと私は思っている。

政治要素を除いた世界経済の流れは人工知能とインターネットの一層の普及があらゆる産業に大きな影響を与えるだろう。特に人工知能はここまでアプリの急拡大が続いて、早期に着手した企業は皆成功しているような印象だが、そろそろプラットフォームが確立してきて淘汰が始まると思っている。その時に日本企業が良い地位を占められるかどうか、私は悲観的に見ている。ここ2年くらいの人工知能とインターネットの組み合わせに対して世界に通用する企業が日本から出るかどうかが、今後10年の日本の産業動向に大きな影響を与えると思っている。