ここ数日、急激な円高と株安が進行している。一体何が起こっているのだろう、と思う。
日経の解説では、ギリシャのユーロ離脱のリスクによるユーロ安が原因だという。確かに対ユーロのほうが円高は大きいのだが、「なぜ今?」という感じがする。ギリシャの選挙は10日後で、左派が優勢という票読みが出ているからだろうか? またギリシャ危機が来るのだろうか? ドイツは「かなり準備ができているので、救済の必要はない」と言っている。他の国は、ドイツにギリシャ救済を求めるので、議論になりそうだが、それほど大きな問題にはならないのではないかという気がする。
少なくともドイツはギリシャのユーロ離脱を覚悟して準備を進めてきた感じがある。ギリシャ政府がどう出るかわからないが、今回は本当にギリシャのユーロ離脱は起こり得る感じがしており、それでも大きな混乱にはならないような気がしている。もし、ユーロ離脱がうまくいけばユーロにとってはプラスになるだろうと私は思っている。ギリシャにとっては大きなマイナスになるだろうが。
ユーロに不安があるのは事実だろうが、ユーロからのお金の行き先としては円よりもドルのほうが安心なのではないだろうか? 対ドルでも円高になるのはどうも理解できない。ドル高傾向で進んできた円とドルの為替の調整速度が速すぎたということで投機筋が調整に入っているのだろうか。
私の物価感覚としては「$1=¥110」くらいが相場だと思っているので少し円高に振れてもおかしくは無いと思うのだが、金利の動向などを考えると、120円はおかしくなく、2015年中には「$1=¥130」位があってもおかしくないと思っている。今の為替の動きは何か不自然だと思う。