備忘録として

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野島断層

2014-11-16 17:56:14 | 徳島

先週の帰郷時、両親を連れて鳴門海峡大橋を渡り淡路島の北端まで行った。あいにくの雨模様で、淡路島の岩屋側から明石海峡大橋を霞の中に撮った。その後、野島断層を保存する北淡震災記念公園を見学した。

 

野島断層は淡路島の北端から明石海峡大橋の2本の主塔の間を西南から北東に抜け神戸市に達する約10㎞の活断層である。保存館では野島断層140mほどを写真のようにそのまま保存している。3枚目の写真の一段高くなった南東側がせり上がり右手方向(西)に1.2~1.5mほど動いた右横ずれ逆断層である。横ずれは9kmに及んだという。4枚目の写真にあるように右側が左側に乗り上がり、断層面は一直線でシャープだった。兵庫県南部地震は野島断層が動くことで発生した。地震で断層が発生したのではないのである。下はUSGSに記録されている兵庫県南部地震のShape Mapで、マグニチュードはM6.9となっているが、日本の気象庁の公式記録はM7.3である。

下の表は気象庁震度階級と加速度(Gal)の関係である。1g=981Galなので、USGSの上表と比較するには、USGSのPeak ACC(%g)の数字を10倍すればよい。気象庁の震度7(400Gal)とUSGSのVIII(Peak Acc 40%g)が同規模ということになる。気象庁の震度階級は震度7が最大だが、Wordenでは、さらにIX(750Gal)とX+(1390Gal以上)という2階級を設定している。上図で淡路島北部と神戸周辺は赤く染まっているので、IXからX+だったという判定である。

記念館で神戸の震度7を疑似体験した。下から突き上げてくるような振動で、もちろん立っていることのできないほどの揺れだった。1978年の宮城県沖地震(M=7.4)を仙台で被災(震度5)し、2011年3.11を東京(震度5弱)で遭遇した妻によると、疑似体験した震度7や35年前の震度5よりも3.11の方の横揺れの方が激しい感じがしたという。3.11のとき妻は東京スカイツリー近くの小学校の校庭にいて、建設中のスカイツリー上のクレーンがぐるぐると大きく回るのを見て今にも落ちるのではないかと不安に思ったという。3.11は横揺れの振れ幅が大きく、さらに揺れの時間も2~3分継続し、恐怖心が増幅された所為かもしれない。

震度と加速度の目安
震度加速度(Gal)
0 0.8以下
  1
0.8 - 2.5
  2
2.5 - 8.0
  3
8.0 - 25
  4
25 - 80
  5
80 - 250
  6
250 - 400
  7
400以上

 淡路島では昔花博が行われたという淡路夢舞台という大きな温室にも立ち寄った。外には庭園や階段状の花壇もあったが雨だったのとやたらと広いので温室内だけを見学した。温室内に植えられた花々は素晴らしく癒されたが、足腰の弱い年寄が見学するには広すぎる。もう少しコンパクトでバリアフリーにしてもらえないだろうか。下の写真右は紫式部という花である。小紫式部という花もあり、両者をじっくり見比べたが違いがわからなかった。

 


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