10月3日(土)のシンガポールHaze PSIは150でUnhealthy(不健康)状態である。下は朝9時過ぎに撮ったマリナベイサンズと高層ビル群で、もう3週間こんな状態が続いている。2日前、雨が降って少しは良くなると期待したが、まったく状況は改善されない。報道では、風向きが変わらないので、あと1か月くらいこの状態が続くらしい。
汚染の程度を表すPSI(Pollutant Standards Index)は、PM2.5(微細粒子)、PM10、二酸化硫黄、二酸化窒素、一酸化炭素、オゾンの総濃度を表す指数で、0-50通常、51-100中位、101-200不健康、201-300極めて不健康、301以上は危険と分類されている。
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Haze(大気汚染)が一向によくならないので、シンガポールの環境庁やメディア記事をのぞいて見た。下のグラフは、Asia Oneというメディアのポータルサイトから拾った今年7月から9月のPSI(Pollutant Standard Index=汚染指数)の推移である。9月10日頃から健康によくない(Unhealthy)のPSI=100を超え、上下しながら9月25日に危険(Hazardous)のPSI=320を記録している。9月25日は学校が休校になった。今日10月4日朝9時の空もHazeで霞がかかり、太陽はくすんだ赤い色をしている。今日のPSIは130程度で昨日の150よりは少しましだが不健康に変わりはない。そのため、いつもの日曜日なら窓を開け放ち部屋の換気をするところ、今日は窓を閉め切ってクーラーをかけている。
前にも書いたが、記憶する限りでは1990年代中頃のHazeもひどかったので、もう20年対策がとられていないことになる。20年前と異なる点は、豊富な衛星データや気象情報に一般市民がアクセスでき市民意識がより高まっていること、汚染基準値PSIの厳密な採用と危険情報の開示、PSI=300以上で学校を休校とするといった法制化などである。中国のPM2.5 と同じで明白な根本原因を取り除くことができず、インドネシアの行政に期待できないことは明らかである。
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下の地図はシンガポール環境庁のWeb-siteに掲げられた昨日のRegional Haze Mapで、ボルネオとスマトラの濃い茶色の地域がDense Haze、その周辺の薄い茶色がModerate Hazeの地域で、シンガポールと半島マレーシアはすっぽりとHaze影響圏に入っている。地図の薄い茶色のModerateは、昨日のシンガポールがPSI=100を超えたUnhealthyだったため、PSI=50~100のModerateとは意味が違うはずである。地図にはHot Spotという小さな赤い点が示されていて、おそらく焼畑の中心地だと思われる。濃い茶色の地域は視界がないほどにひどい状態だと思われる。地図の矢印は風向きで、シンガポールやマレーシアには南東の風が吹いているためボルネオやスマトラのHot Spotの風下に位置する。写真は2年前にクアラルンプールのKLタワーからペトロナスタワー方向を撮ったものである。クアラルンプールは内陸山裾にあるため大気の循環が悪くシンガポールよりHazeがひどい。
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昨晩のRugby World Cupの日本サモア戦は、東京留守宅のテレビをSkypeで生中継してもらって観た。画像は思いのほか鮮明で、家族の歓声を共有し臨場感たっぷりだった。欲を言えば4トライ取って欲しかったが、これまでの歴史を考えると文句なく素晴らしい大会になっている。決勝トーナメント進出は厳しい(サモアがスコットランドを倒すことが必須)が、USA戦で再度力を見せてほしい。イングランド=ウェールズ戦はシンガポールのケーブルテレビがたまたま無料放映をしていたのでLiveで観ることができた。地元イングランドは後半途中まで優勢に試合を進めていたのに最後赤いジャージのウェールズに気迫で押し切られ2点差で負けた。今朝方Skypeで観たイングランド=オーストラリア戦は地力に勝るオーストラリアに歯が立たず開催国の決勝ラウンド進出は絶たれた。Jonny Wilkinson以来イングランド贔屓の自分としては残念だが、あとは前回2011年のRWCで気迫の戦いをしたWalesを応援するつもりである。
下の写真は、RWC Official SiteのPhotosから、サモアのハカであるSipa Tauと、前半終了間際のディフェンスのタックルをかわして右隅に飛び込んだウィング山田のトライ。
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Jonny Wilkinsonの3 Oct ツイッター
Another inspiring example from Japan of how to play rugby. Huge congratulations and respect to you all. Keep it coming!!
These are the games you want to play. Incredible circumstances can produce incredible performances and memories which last forever.