山口県の山陽側、瀬戸内海に面して上関という港がある。柳井市から南に伸びる室積半島突端に室津という港があり、100mほどの海峡を挟んだ長島の向かい側が上関だ。8世紀遣新羅使が立ち寄り詠んだ歌が万葉集にあるとともに、かの泉光院も訪れている。
都辺に 行かむ舟もが 刈り薦の 乱れて思ふ こと告げ遣らむ
都へ帰る船に慕情を伝えたいという意。
室津と上関の間の海峡には、大型船を通すために海面から数十mの高さに1スパンの桁を渡したコンクリート橋が架かっている。橋の下に灯台があるのが奇妙だ。
長島の南方沖にある祝島も万葉集ゆかりの島である。
家人は 帰りはや来と 伊波比島 齋ひ待つらむ 旅行く我を
草枕 旅行く人を 伊波比島 幾代経るまで 齋ひ来にけむ
望郷と旅の不安を歌ったものだ。長島南端、祝島の目と鼻の先に原発建設が計画されている。当然のように反対運動が活発だ。環境破壊を問題にしているが、文化財的な理由からの反対はあまり聞かない。
都辺に 行かむ舟もが 刈り薦の 乱れて思ふ こと告げ遣らむ
都へ帰る船に慕情を伝えたいという意。
室津と上関の間の海峡には、大型船を通すために海面から数十mの高さに1スパンの桁を渡したコンクリート橋が架かっている。橋の下に灯台があるのが奇妙だ。
長島の南方沖にある祝島も万葉集ゆかりの島である。
家人は 帰りはや来と 伊波比島 齋ひ待つらむ 旅行く我を
草枕 旅行く人を 伊波比島 幾代経るまで 齋ひ来にけむ
望郷と旅の不安を歌ったものだ。長島南端、祝島の目と鼻の先に原発建設が計画されている。当然のように反対運動が活発だ。環境破壊を問題にしているが、文化財的な理由からの反対はあまり聞かない。