「横浜ザル」の株式投資独り言

株式投資等で資産形成を目指し、ゴールは超億万長者!?
経済動向や日経平均の将来分析、投資銘柄のメモや雑感を綴ります。

明日の日銀追加緩和めぐり、金融界が分裂!?

2015-04-29 23:41:52 | マ-ケット

            
日銀がもう一段の追加緩和に踏み切る-。金融市場でこんな観測が高まってきた。
2月の生鮮食品を除く消費者物価指数の前年比伸び率(消費税増税の影響を除く)

が0%と低迷し、「平成27年度にも2%」という日銀の物価目標実現が、ほぼ
不可能となったためだ。その追加緩和について、証券会社が歓迎しているのに対し
銀行は猛反発している。同じ金融界が真っ向から意見が対立してるのはなぜなのか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150429-00000544-san-bus_all

「個人投資家の資金が本格的に株式に向かう足音が聞こえてきた。中長期的には
強烈な株価上昇があり得る」

日経平均株価が15年ぶりに一時2万円の大台を回復した4月10日。証券最大手、
野村証券の明渡執行役員は、期待に満ちあふれたコメントを発表しました。

この2年間、円安・株高を支えたのは、黒田総裁の日銀が導入した大規模金融緩和。
円安・株高をきっかけに、景気回復の足取りは地方にも波及しつつある。

日銀が13日に発表した地域経済報告(さくらリポート)では、全国9地域の内、東海、
近畿、北陸の3地域で景気判断を引き上げ。判断を引き上げる地域が出たのは1年
ぶりだ。

しかし、金融政策の柱である肝心の物価は伸び悩んでいる。日本経済研究センター
「ESPフォーキャスト調査」(4月)で、日銀が、数年以内に物価目標を「達成できない」
と考えている民間エコノミストは41人中21人と過半に達し、前回の3月調査より6人
も増えました。

また、年内の「追加緩和」を予想したのは23人に達した。緩和タイミングを分析すると、
7月と10月がともに8人で最多。今後の物価見通しを公表の4月30日も4人いました。

野村証券は、10月に国債の年間買い入れ額10兆円増と上場投資信託(ETF)
3兆円増を柱とする追加緩和を予想。SMBC日興証券も「物価目標未達は、ほぼ
確実とみられ、追加緩和は不可避」として、7~10月に踏み切ると予想した。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の嶋中景気循環研究所長は「4月30日の金融
政策決定会合で追加緩和すべきだ」と主張しています。

英フィナンシャル・タイムズは3月下旬、日本の物価の伸びが横ばいになった事を
受け、 「日本、デフレの瀬戸際に」と報じました。

嶋中氏は「日銀が追加緩和を見送れば、海外投資家の失望売りも懸念される」と、
予想しています。

裏を返せば、証券業界は“追加緩和大歓迎”というスタンス。


銀行関係は、「もう勘弁してくださいよ」のスタンス。
昨年10月末の追加金融緩和以降、日銀幹部は地方銀行関係者から「超低金利で
利ざやが取れなくなった」と苦情を受ける機会が増えたという。

集めた預金を使って、貸し出しや国債などの運用でいくら稼いだかを示す「利ざや」
(国内)は縮んでおり、既に、一部銀行では運用利回りで資金調達コストをまかなえ
ない「逆ざや」に陥っています。

低金利で、住宅ローンの利用者は恩恵を受けるが、銀行収益は悪化しています。
主力の「10年固定型」最優遇金利は今年2月、3メガバンクとも過去最低水準の
年1.1%まで低下した。その後、国債金利が上昇したため、4月の最優遇金利は
三菱東京UFJ銀行と三井住友銀行は1.25%、みずほ銀行が1.20%まで上昇
しましたが、それでも低水準。

明日の黒田日銀総裁、英断に踏み切れるか、注目しています。

注目のNY市場、先程発表になった第1四半期の米GDPは、+0.2%(予想
+1.0%)と下フレ着地。FRBの金利引き上げ時期は、年後半にずれ込む事
濃厚になりそう。週末のFOMC声明も、GDPに言及しそうです。

これを受け、序盤は、下落してのスタート。企業業績を背景に終了時にどこまで
戻すかポイント。

明日の日経平均、日銀決定に注目が集まりますが、現状維持なら、イベント通過の
アク抜けより、一時的な円高進行による先物主導売り仕掛けに注意が必要です。

                                  
 ☆各1クリック応援の協力を お願いします。☆ 

 

 にほんブログ村

  株式投資ランキング