GW明け後の日経平均は、週末にかけ波乱含みの展開となりました。
週前半は、NY市場で米雇用統計の改善もあり、不安感が後退したもの
の、原油相場の乱高下もありました。後半になると、NY市場は弱含みを
示し、東京市場は、東電の福島第一原発の補償問題や原発1号機メルト
ダウンの可能性に言及されると、投資家マインドに、影を落とす結果と
なったようです。
日経平均はレンジ内取引ですが、下値模索の展開となり、1週間で、
210円下落(↓2.1%)し、9648円の大引けとなりました。
日経平均、5月第3週(5/16~5/20)の主なイベントと予定は
下記1.の通りです。
週初の日経平均は、週末のNY市場の下落を受け、下落してのスタート
になりますが、先週末の企業決算ピークを通過し、震災の影響が軽微な
企業も散見され、見直し/押し目買いの期待から、下値余地は限定的と
思いたい。
また、週末の原発事故問題(メルトダウン報道)や電力供給不足について
ある程度 織り込んでいればと・・・。
週末に発表される日本の第1四半期GDP、マイナスや4~6月期の減少も
想定されており、半年先を診る状況になれば、外資の売りも限定的か。
日経平均、5月第3週(5/16~5/20)のレンジは、9500円~9800円
程度を想定しています。
1.5月第3週(5/16~5/20)主なイベントと予定
5/16
日本 3月機械受注、4~6月の見通し
日本 4月の消費動向調査
日本 三菱電機、ニチイ学館、アシックス、三菱UFJ 各決算
米 5月NY連銀製造業景気指数
米 3月対米証券投資
米 バーナンキFRB議長、講演
米 ロウズ、JCペニー 各決算
EU 4月ユーロ圏消費者物価指数
EU ユーロ圏財務相会合
EU ファンロンパイEU大統領と中国、胡錦濤国家主席の会談
5/17
日本 ホクト、カシオ、光通信 各決算
米 4月住宅建築許可件数
米 4月住宅着工件数
米 4月鉱工業生産
米 ウォルマート、ホームデポ、デル 各決算
豪 中銀議事録
独 5月ZEW景況感指数
英 4月小売売上高
英 4月消費者物価指数
EU 4月ユーロ圏新車販売台数
5/18
日本 4月首都圏住宅販売
日本 ルネサス、オービック、マツモトキヨシ 各決算
米 FOMC議事録(4/26~4/27分)
米 ヒューレット・パッカード、ターゲット 各決算
米 ブラード・セントルイス連銀総裁、講演
NZ 第1四半期生産者物価指数
英 4月失業率
英 MPC議事録
GR ギリシャ国債償還予定(62億ユーロ)
5/19
日本 日銀金融政策決定会合(~5/20)
日本 第1四半期実質GDP1次速報値
日本 岩通、東京海上、T&D、MS&AD 各決算
米 5月フィラデルフィア連銀景況指数
米 4月コンファレンスボード景気先行指数
米 4月中古住宅販売件数
米 4月北米半導体製造装置BBレシオ
米 国債入札 10年物インフレ連動債(TIPS)、110億ドル
米 ブラード・セントルイス連銀総裁、講演
米 ダドリーNY連銀総裁、講演
米 エバンス・シカゴ連銀総裁、講演
米 ギャップ 決算
英 4月小売売上高
EU トリシェECB総裁、講演
5/20
日本 日銀 白川総裁会見
日本 4月コンビ二エントストアー売上高
日本 日本製半導体製造装置BBレシオ
日本 浜ゴム、ソニーFG、日通、ベネッセ 各決算
米 ダドリーNY連銀総裁、講演
加 4月消費者物価指数
加 3月小売売上高
2.NY市場、為替/債券 各結果(5/13)
ドル円は相変わらず80円台での上下動が続いた。81円台は抵抗感が強く、
一方で80.50より下では買いも出てくる。リスク回避とドル買いの狭間で、
身動きが取れない状態の中、80.50付近にはオプション絡みや本邦個人
投資家の買いが観測。
一方、上ではモデル系の売りが観測されていた。ちょうど10日線を挟ん
での攻防が見られている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=109502
13日のNY市場はユーロが急落するなど、リスク回避的な動きが続いた。
ロンドン時間には、仏独GDPがポジティブな内容となったことで、雰囲気も
改善していたが、NY時間に入ると戻り売りに押されている。特に悪材料は
無かったが、株価や商品市場の上値が重い中、投資家のリスク回避の動きは
根強いようだ。
来週にギリシャ支援について、ユーロ圏財務相会合も予定されており、ロング
ポジション解消の動きが続いている。週末リスクも意識されていたのかも
しれない。
特にユーロドルは見切り売りが加速。ロンドン時間に1.4340近辺まで戻して
いたが、NY時間に入って上げをほぼ失い、投げが投げを呼ぶ展開となり、
一時1.4065近辺まで急落している。その動きにユーロ円も一時113.50近辺
まで下落した。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=109501
米国債利回り
2年債 0.533(-0.018)
10年債 3.172(-0.051)
30年債 4.310(-0.037)
期待インフレ率 2.388(-0.037)
*期待インフレ率は10年債で算出
13日のNY債券市場、利回りは低下。株式市場が軟調に推移したことや、
この日発表になった米消費者物価指数もインフレの落ち着きを示したことから、
利回りは終始、マイナス圏での推移となった。
10年債利回りは一時3.12%台まで低下し、2年債も0.52%台まで低下した。
2-10年債の利回り格差は+264(前日+261)。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=109499
3.NY株式市場 結果(5/13)
NY株式13日
ダウ平均 12595.75(-100.17 -0.79%)
S&P500 1337.77( -10.88 -0.81%)
ナスダック 2828.47( -34.57 -1.21%)
CME日経平均 9590 (大証比:-80 -0.83%)
出来高(億株)
NYSE 8.98
ナスダック 19.17
13日のNY株式市場は大幅反落。欧州債務問題への懸念が高まる中、米市場
でも金融株が下落し、指数を押し下げた。また、ソフトウエア企業の決算が
冴えなかったこともあり、ハイテク株が圧迫している。景気鈍化懸念から、
リスク回避の雰囲気は根強く、利益確定売りが活発になり、ダウ平均は一時
150ドル安まで下落する場面も見られた。
ダウ採用銘柄でバンカメ、JPモルガン、トラベラーズが軟調。IBM、インテル、
HPも冴えない動き。反面、クラフト、ファイザー、マクドナルドが上昇。
ナスダックも反落。ハイテク株は総じて軟調。システム開発のCAが下落。
冴えない決算が嫌気されている。エヌビディアが10%大幅安。アナリストの
投資判断引き下げが嫌気されている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=109498
4.NY市場、原油先物6月限、金先物6月限 各結果(5/13)
NY原油先物6月限(WTI)
1バレル=99.65(+0.68 +0.69%)
13日のNY原油先物相場は続伸。ロンドン時間に発表になった独仏のGDPが
予想を上回る内容となったことで買い優勢で始まった。6月限は一時100ドル
台を回復していたが、戻り売りの強さから見切売りも出て、97ドル台まで値を
落とす動きも見られた。しかし、原油の先行き期待もあり、値ごろ感の買い
から、続伸して通常取引を終了している。
短期筋のまとまったショートカバーも入ったようだ。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=109494
NY金先物6月限(COMEX)
1オンス=1493.60(-13.20 -0.88%)
13日のNY金先物相場は反落。為替市場でユーロドルが下げを加速させた
ことから、金は戻り売りに押されている。6月限は再び1500ドルを割り込んだ。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=109495
☆ 各1クリック 応援の協力を お願いします。☆