世界的な新型コロナウイルスの感染拡大懸念が、楽観論に浸ってた
国際金融市場を直撃した。24日の欧米市場に続き、25日の東京
市場でも株価が急落し、世界同時株安の様相だ。
新型肺炎感染の報告が発生源の中国や周辺のアジア諸国から、欧州、
中東へと広がり、世界経済の先行き減速懸念が強まったためだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200225-00000518-san-bus_all
「先週迄はアジアと欧米とで、新型肺炎に対する見方に温度差があっ
たが、ここにきて欧米でも一気に警戒感が高まった」。市場関係者は
こう話しています。
これまで市場は、中国が新型肺炎の感染を抑え込み、経済対策で短期
間に回復することを想定していた。中国への依存が高い企業に悪影響
が出始めていたものの、米欧株は最高値圏で推移していました。
しかし、感染報告の国・地域だけでなく、感染者の増加ペースも拡大。
中国のサプライチェーン(部品の調達・供給網)の一時的な停滞に留
まらず、世界的な景気低迷に発展する恐れが出てきた格好です。
グローバル投資家がリスク回避に傾き、国際金融市場で資金の流れが
一気に変わった。株式のほか、需要の低迷が予想される原油から資金
を引き揚げ、安全資産とされる金などに移す動きが目立っています。
ただ、今後の日本株の動向について、ある大手証券関係者は「いまの
水準でも売られすぎの指標が散見される。調整一巡後は反発に向けた
動きが出てくるのではないか」と冷静な見方を示しています。
中国での新型肺炎の抑え込み失敗から、韓国、イラン、イタリアなど
感染者が増え、コロナウイルスの拡散の現状が、さらに広がるのでは
と、経済の停滞への移行、下振れリスク不安が、疾病そのものよりも、
心理的パンデミックを起こした結果です。
クルーズ船での感染抑え込みに失敗した日本は、まさに、市中感染の
拡大で中国の失敗を教訓にして、お手本国になるべきです。
政府が先を見越した具体的な施策を示し、官民がベクトルを合わせて
ウイルス戦争に勝利するチャンスです。
さて、日経平均は大幅下落して、781円安の22605円の大引け。
(出来高 概算17.7億株の暴落の大商いでした。)
今朝方のNY株式市場は、暴落。新型肺炎の感染拡大が、世界経済を下
押しする懸念から、ダウが約1000ドル下落。この流れを受けた日経
平均は、ギャップダウンで売られると一時1000円程下落する場面も
あったが、押し目買いも入り、22600台で終了した。
日経平均は暴落し、下ヒゲをつけたが、陰線引け。ボリンジャーバンド
はー2σ~ー3σレンジにあり、売られ過ぎ商状です。
今晩のNY市場、続落スタート。新型肺炎の感染拡大で、対岸の火事と
診ていた米も、先行気き懸念が現実味を帯びた格好です。下げ止まって
戻りがあるのか、ポイントです。
明日の日経平均、明日も大きく売られる様なら、下ヒゲ陽線引けがあっ
て良い状況ですが、先物の動きに注目しています。