時々、得体の知れない何者かにいとも簡単にラインを切られることがある。
普通はアタリがあって、合わせた瞬間,手応えがあり、相手がツワモノだったら強い引きに耐えられず、竿をのされるか、根に潜られる,あるいは引っ張り合いに負けて切られると言うような経過を辿るものだが、その何者かは、アタリのあとスッと手応えがなくなってラインが切れているというもの。
フグは歯でラインを噛み切ったり、時にはハリを噛み切ることもあるが、一応引っ張り合いがあっての後である。
正体不明のツワモノは手応えを残さずに消えて行く。多分そいつはスズキかフッコだろうと言うのが自分達の見解。奴が鰓で切るに違いない・・と。
「釣れたっ!」と同時に沖に向かって走られる。「重たい…、切られる」と思った次の瞬間足下の方へ方向転換。「これはチヌじゃないな」と思いながらなんとか頭を浮かせることに成功しタモですくい上げてみると…。
見解の証拠が上がった。これがその正体。
スズキは洗いが一番!
捌いてみると鮮やかな白い身。さっそく教えに従って「洗い」と、普通の刺身にしてみた。まずはどっちがどっちと言うことを言わずにmihoとnana-chanに提供したところ2人とも「洗い」を選択。続いてわし君と子供達も「洗い」の方が美味しいと。食うてみると確かにコリっとした感覚で歯ごたえがあり、普通の刺身が不味いわけではないが、この比較では「洗い」の方に軍配。
ちなみにスズキは~40cmを「セイゴ」、40cm~60cmを「フッコ」、60cm以上ではじめて「スズキ」と呼ぶ。が、それは人間が勝手にそう呼んでいるだけであって、その都度生まれ変わるわけではないのでやはり「スズキ」は「スズキ」だ!
≪この項・岳≫
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