オレンジ色の線が境界線で、地図上の赤いピンの先の丸い部分は旧四賀村に食い込んだ旧豊科町。
6月11日(水)
前日走った林道を子ノ神から逆に走る。2km足らずで左手が開けた展望のよい場所に出る。そこからは二ツ石峰,入山,虚空蔵山等の稜線が望まれ、また眼下には2~3戸の家のある集落が見えた。 その先の小さなピークを過ぎると林道に「進入禁止」の標識がかかっていて、ちょうどそこから左に折れる道があった。その道に入ってすぐの右手に枝道があり,そこに「五常小学校学校林」と書かれた標柱があったが、素通りして進むと道はぐんぐん下がりはじめ、やがて数個の家が密集する十二の集落への分岐点に着いた。
その集落のひと山南向こうに深い谷が走っているのが分かった。直線部分はその沢に間違いあるまいと考えて、学校林の標柱の所まで戻り、そこに車を停めて造林鎌を手に歩き始める。
ピン先の部分から谷底に飛び込んで東に進む。直線の中間部にため池がある。
100mほど歩くと左側に小ピークがあって、そこから降り口を探したが違う気がして枝道にもどると赤いテープがあったのでそれに従って進む。やがて小さな平らでテープが途絶えたので、そこからは見当をつけて一気に下る。
急斜面を50~60m近く下ってそろそろ谷底と思う当りににぶく光る平板な部分を見つける。目を凝らすとそれは沼だった。ほとんど滑るようにして沼の際まで降りて地図を見直すと、気づいていなかっただけで、沼はちゃんと載っていて水色にぬられていた。
境界線上にあるその沼を発見したことで確信を深め、鹿の足跡を頼って薮を切り開きながら東に進むと、やがて明らかに人の踏み跡とわかる道が、次いで田んぼが現れた。
沢沿いの道はやがて大きく北に曲がり、稲が植えられた田んぼが現れるとそこから先の道は草が刈ってあって歩き易くなり、ほどなく目の前に十二沢林道のガードレールが見えた。ここまで来ると境界線から外れていることは明らかなので引き返す。帰りも薮を切り開きながら歩く。
直線部の最後の部分には道がなく、ピンの先の林道めがけてよじ登るしかない。
沼からの気が遠くなるような急登を登って車に戻り、十二地区を通って十二沢林道に出る。集落と林道をつなぐ橋のたもとに車を停めて歩き始め、先ほど上から降りてきた地点まで歩いてから引き返す。調べた沢が直線部分であることは間違いなかったが課題が2つ残った。
一つはその沢筋の道から十二沢林道に出ずに林道の西の山の中を走っている境界線につながるルートを見つけること,もう一つは沼の奥をまっすぐ西に進んで林道とぶつかる地点を見つけることである。その課題を保留して、先に十二沢林道の西の山からR143までの境界線を探すことにする。
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