夢をかなえるキャッシュフロー表

キャッシュフロー表はあなたの人生を変えることが出来ます。あなたの人生をさらに豊かにします。

アメリカの貿易赤字はうらやましい。だが、トランプ大統領はそう思っていないようだ。

2017-01-27 10:52:09 | FP

私が学生のころから考えていたことだが、貿易赤字というのはその国にとって、本当に悪いことなのか。貿易赤字というのは、平たく言えば、その国の労働者たちは、少しサボっていても、外国が支援してくれているということだ。自分が働いた財以上の商品が、その国に流れ込んできているということだ。もちろん、日本のように、円ですべてを決済できない国は、いつかは物でお返ししなければならないのだが、アメリカは違う。アメリカは赤字と言っても、輸出国にドルという紙切れを渡せばよいのである。アメリカ国民は赤字の分だけ、ずるい生活が可能なのである。そうは言っても、ドル紙幣が溢れれば、ドルの価値が下がるので、輸入品が高くなるということは起こる。だが、不思議場ことにドル紙幣は世界中で通用していて、底なし沼のようにどこかに吸い込まれていくので、それほど物価に影響があるとは見えない。それだけ、アメリカ国民は恵まれているのである。だから、現在のアメリカは国としてみれば、最善の立場にあるのだが、トランプ大統領の出現で、この有利な立場を自ら放棄しようとしているように見える。その理由は国内にプワーホワイトが溢れてきたからである。格差の拡大であるとともに、従来、アメリカ経済の根幹をなしていた自動車産業などの生産工場の国外移転や衰退によるものだ。産業構造の変化はアメリカが先進国だからだ。多くの移転可能な産業は必然的に新興国に移る。その代わり、ITなどの企業がアメリカで起こり、アメリカに莫大な利益をもたらしているのだ。だから、プワーホワイト対策はアメリカ国内の問題である。利益配分や資源配分などはまさに政府の役割なのだ。それを外国の責任にするのはトランプ氏の間違いである。ただ、そこに、ヨーロッパにおける難民問題や世界中で起こるテロなどの政治問題が重なったので、一気に保護主義の機運が盛り上がってしまったということだと思う。(2017.1.27)

Y-FP Office Japan

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする