海外へ向かう旅客機と言うのは、その狭い空間に何時間も座っていなければならないので、大変苦痛だ。誰もが、舛添元東京都知事のような優雅なフライトができるというものではない。では、オーストラリアのシドニーからイギリスのロンドンまでのフライトであると、長い長距離フライトを一度の離着陸もせずに、一気に飛ぶのと、どこかの中継地点を経由して、目的地に着くのとどちらが楽であろうか。現在のところ、シドニーからロンドンまでの長距離フライトのできる民間旅客機はない。そこで、オーストラリアのカンタス航空は、世界の2大民間航空機メーカーである米ボーイングと欧州エアバスに対し、5年後の2022年に念願の超長距離フライトが飛ばせるような飛行機が欲しい、とこう呼びかけたそうだ。現在、世界最長のフライトはエアインディアのニューデリー発サンフランシスコ行き(片道のみ)で、1万5300キロメートルを17時間かけて飛ぶものだそうだ。日本発着の航空機会社ではイベリア航空(スペイン)の成田発マドリード行きで、所要時間は14時間10分となっている。長時間飛べる飛行機には、当然、重油も、お客さま用の食べ物や飲み物など、余計なものを積まなければならない。大きさが同じなら、旅客の人数も制限される。カンタス航空の場合には、それでも、ロンドンへの客を途中の中継地で、他社に横どりされるよりもましと考えたのかもしれない。まあ、長時間フライトで、映画が何本も観れたという猛者もいれば、中継地で、一息ついて、助かったという軟弱者もいるのである。(2017.08.31)
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