ガザのイスラエル・ハマス戦争だが、中東全域へと拡大するのか、それとも、収束に向かうのかと言う岐路に差しかかっているように見える。イエメンのフーシ派による紅海での船舶攻撃や先日のヨルダンにあるアメリカ軍基地への親イラン派武装組織によるドローン攻撃は拡大への危険信号だ。アメリカのバイデン大統領は30日、報復を宣言し、対応を決めたと発表した。内容は明らかにされていないが、武装組織の背後にいるイランへの直接攻撃があるかどうかが焦点だ。一方、イラクやシリアなどで駐留米軍に攻撃を続けてきた親イラン武装組織「神の党旅団(カタイブ・ヒズボラ)」は30日、米軍に対する攻撃を停止するとの声明を発表した。圧倒的な米軍の反撃を恐れているのだろう。さて、このような中で、パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍と戦うイスラム組織ハマスの最高指導者のハニヤ政治局長は30日、人質解放や戦闘休止について米国やイスラエルなど4カ国による提案を受けたことを明らかにした。この提案を下にカイロで近く交渉が行われるという。(くちなし亭、2024.01.31)
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