アメリカのシリコンバレーには多くのガレージ・ドリーマーが集まってくるように、日本の東京にはワン・ルーム・ドリーマーたちが明日を夢見て集まる。彼らの武器はパソコンとインターネットである。一時期、竹の子のように多数生まれたIT企業が話題になったが彼らもまた、いつか、ヒルズ族と呼ばれる人たちの仲間入りを果たしたいと願っているのである。当然のことながら、彼らは職住混同であるから、最も不便を感じるのが接客である。マンションの下に喫茶店でもあれば最高なのだが、すべてがそのようになっているわけではない。また、できれば、ある程度の人を集めて、説明会や講習会も開きたいのだが、何人集まるかも分からないものに、お金を使うわけにはいかない。手っ取り早いのは市や区の施設を使うことだが、利益目的でないことを強調されたりと悪戦苦闘は続く。また、イメージとは違い、インターネットで顧客を得るためには、ある程度の時間と辛抱が必要なのだ。それでも、健康のことだったり、美容のことだったりすれば、人というものは自分だけの秘密の術を得たいものだから、かなり短期間に顧客を集めることも可能なようだ。私の若い友人、M君もそんな一人だ。そして、最近、うれしそうな顔で、「2LDKに移りました」と報告してきた。
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