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夢をかなえるキャッシュフロー表

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市川団十郎と助六

2010-12-27 08:35:37 | 小説
今年は歌舞伎の市川宗家、中でも初代市川団十郎に注目が集まりました。市川団十郎の出世作は「助六」ですが、その芝居にまつわる話をします。それは江戸時代の有名な訴訟事件、「勝扇子事件」です。登場人物ははエタの頭、浅草弾左衛門と京都のからくり師小林新助です。この幕閣をも巻き込んだ大訴訟は小林新助の圧勝で終わります。人間は正直にしゃべるはずだと思っていた弾左衛門側に対して、小林新助側は証人のすべてと入念な打ち合わせを行い、口裏を合わせました。新助側のすべての証人は弾左衛門の主張をことごとく否定しました。弾左衛門が真実を求めて、「おまえはこうしたではないか」と訴えても、ただ首を振るだけでありました。背景には大名も熱中する歌舞伎、人形浄瑠璃が過去のの立場から大きく飛躍して、人々が熱中する娯楽へと変貌していたことがあります。だから、自分達の熱中する歌舞伎が従来通り、エタの頭の支配下にしておくのは困ると幕府も、また町人達も願っていた結果かもしれません。しかし、無念であったのは浅草弾左衛門でした。その敗訴で、配下の何人かが遠島にさせられたのです。彼は本質的には人間を信じていました。それが裏切られたのです。さらに、この話は市川団十郎によって、「助六」となり、弾左衛門は悪役の立場にたたされました。この芝居は江戸市民から拍手喝采をはくしましたが、そんな世の中に弾左衛門は涙したに違いありません。

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12月14日

2010-12-14 09:56:39 | 小説
12月14日は赤穂浪士が吉良邸に討ち入りをした日です。元禄15年です。その吉良邸跡は蔵前国技館に近い、回向院裏手にあります。保存会の人達が小さな公園を作って、その歴史的な事件を伝えています。私はいつも不思議に思うことがあります。なぜ、吉良邸はこの深川にあったのでしょうか。警備のことを考えれば、神田などの本来の江戸市中のほうが良かったはずです。元禄期の深川といえば、まだまだ新興の開拓地で、治安もそれほど良かったとは思えません。実はその移転は幕府の命令によるものだったのです。当時、江戸は拡張が続き、区画整理の過程で、旗本や大名屋敷にも、隅田川を越えた向島や深川への移転が求められました。全ての大名や旗本が命じられたわけではありませんから、そこにはえこひいきや好き嫌いがあったはずです。特に、吉良義央には赤穂浪士からの敵討ちの噂が絶えませんでしたから、幕府としても、仮に起こったとしても、よそでやってくれという気持ちがあったわけです。つまり、どんなに庇護しようとしている人でも、手に余れば、静かに見限ります。その根底には人間の持っている正義心に逆らうことは出来ないということがあります。ただ、吉良義央という人物も相当な人だったようです。治世的には評判の良かった人物でしたし、何よりも子供を上杉家の藩主にしたほどの戦略家であったわけです。戦略家とはそれが成功すればするほどに敵も作ります。

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NASAの発表と生命の定義の拡大

2010-12-03 10:04:36 | 小説
NASAから2日、生命の維持に必要なりんの代わりに一般的な生命には毒である砒素を取り入れる微生物が存在することが発表された。この発表の意味するところは宇宙の生命体とは、私たちが想像する以上に多様なものかもしれないということである。私などは、このような生命体が居るのであれば、私たちが排出する毒素を食べてくれる生命体と共生することができる。そうなれば、社会は常に快適な生活をおくれるなどと、下世話な考えをもってしまうのだが、CO2を食べてくれる植物とも共生できない人間には、とても、そのような生命体だけに頼り切ることはもともと、無理なのかもしれない。それに、人類は何億年もの長い時間をかけて、自らの身体を進化させてきた。考えてみれば、高々100年前の日本人の体型と、現在の日本人の体型とは全く異なる。戦国時代の憧れの人、織田信長にしても、私たちよりも身長は低い、ちんけな体格をした男だったのである。だから、それよりも小さい秀吉などは、もっと無様な男前だったに違いない。こうして変化していくと、いつか、人類も砒素を食べて、成長する時代になるかもしれないのだ。

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江戸300藩邸跡クイズ解答

2010-12-01 10:16:56 | 小説
(1)A:加藤清正
加藤家の改易後は、彦根の井伊家の下屋敷となりました。
(2)B:盛岡藩南部家下屋敷跡
(3)C:高遠藩内藤家下屋敷跡
(4)D:柳沢吉保
(5)E:薩摩藩下屋敷跡
(6)F:長府藩毛利家上屋敷跡
(7)G:仙台藩伊達家上屋敷跡
(8)H:土佐藩山之内家上屋敷跡
(9)I:紀州藩徳川家上屋敷跡
(10)J:尾張藩徳川家上屋敷跡

小説コーナーですが、今月はクイズを出してみました。

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左甚五郎・・・山下明さんの本のご案内です。

2008-07-05 11:54:19 | 小説
今日は、広告をさせてください。

★★★★★
左甚五郎といえば、日光東照宮の眠り猫などで世に知られている人である。実在の人物かどうかも定かでないこの名工を作者山下明氏は狩野永徳ら黄金の桃山文化の人たちの間にもぐりこませた。小冊子でありながら、狩野派と長谷川派の対立や安土城や大阪城などの違い、さらにはおとくとの恋など、幾重にも綾を織り成して、興味がつきない。しかも、作者は竹のすいせんなどの江戸小話を題材にした話までそっと入れている。(信夫文郎)★★★★★

今後とも、順次歴史小説を中心に出版していく予定です。読まれると分かると思いますが、歴史小説は古い話ではありません。今の話なのです。皆様のご支援をお願い申し上げます。山下明

「左甚五郎」は残部が多少あります。各種のご請求コーナーからお申し込みください。
定価は1000円です。

Y-FP Office Japan(ホ-ム・山下明)


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