牛乳の賞味期限。

私の妻は賞味期限にうるさい。特に牛乳である。これから暑くなるので、ますますうるさくなる。そして、この2～3回の例をみると、私の反対意見も聞かず、１０００mlのほぼ、半分を棄てているように見える。ならば、我が家は５００mlで十分ではないかと言えば、牛乳の価格は１０００mlも５００mlの価格もそれほど変わらないという。1000ｍｌのほうが安いと言い張るのである。でも、もったいないじゃないかと言うとそれには納得するのだが、それで、５００mlを買うという方向には向かわない。それなら牛乳を使う料理を沢山すると答える。私の身体は妻に管理されているので反論できない。

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農家のビニールハウスに太陽光パネルを。

日本の農家、とりわけ都市近郊の農家はビニール栽培が進んでいる。太陽の柔らかな光と風を防ぎ、温度を確保するためである。ただ、最近の気候変動の激しさは、時々、このビニールハウスを直撃する。ひどいときには、農家の経営までも立ち行かなくさせるのである。そこで、提案なのであるが、あのビニールハウスを太陽光発電のパネルで覆うことは出来ないであろうかということである。都市であっても、そこは太陽光に恵まれた敷地である。太陽発電設備を施すので、当然、今までよりも頑丈な作りと成る。雨や風にも耐える。農家はその下で、野菜栽培に今までどおりに、励めばよいのである。もちろん、設備資金の問題や太陽光パネルが野菜栽培に必要な太陽光エネルギーを十分に注ぎこめるかなど課題は多いと思うのだが、それらをクリアーできれば、日本の農業やエネルギー政策にとって、画期的なことではないかと思う。研究する価値は十分にあると思うのだが、いかがであろうか。

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現代のスパイ

現代のスパイはもっぱら、革新性の進む経済分野での活動が活発である。スパイといえば、昔は軍事や政界、官界といったところが、中心だったから、００７やナポレオン・ソロといった人たちが活躍していたのだが、最近は、その人たちの名も聞かなくなった。イスラエルの検査装備業者Ｏ社に勤めるアン課長が韓国のサムスンモバイルディスプレーの工場から国家核心技術に指定された次世代ディスプレーＡＭＯＬＥＤの技術を持ち出した事件が今、にわかに話題を広げている。事件自体は昨年11月に起こり、すでに、その技術は国外に流出しているようで、９０兆ウオンの市場で、３０兆ウオンの損害かと報じられている。サムスンの工場もかなりのセキュリテイーが施されていたのであるが、所詮、このアン課長が信用されていれば、きわめて、初歩的なやり方であっても、簡単に技術の盗用が可能となるのである。最近は小型のＵＳＢメモリーなどでも、大容量の情報をコピーできるので、思わぬ落とし穴が開発企業を待ち行けていることになる。それにしても、財務省のＨＰに不正アクセスをした国際的なハッカー集団「アノニマス」にしても、どこで、どこから、不気味に魔の手が忍び込むか、分からぬ時代に入っている。

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ドイツはユーロ発行の負の部分も受容すべきだ。

欧州危機は結局のところ、欧州共同債が発行できるかどうかということにかかっているのだが、このたび、ＥＵのファンロンパイ大統領が幾つかの提言を発表し、その中にも、この欧州共同債の発行が盛られている。ただし、たぶん、市場関係者を失望させるのは、その発行目標の時期である。大統領の発表では、この計画は中期的な目標とされている。危機は目の前にあるのに、手術はいつやるかわからないというものである。勿論、大統領にしても、その他の多くの財務関係者にしても、欧州共同債の発行は、急務と思っているのだが、欧州最大の経済大国、ドイツがうんと言わない。そもそも、ユーロを発行した時点で、富の分配は必然なのだが、ここに来て、ドイツは必ず起こるであろう事態に、蓋をして、統合の夢ばかりを語ってきたつけがきたことに、慌てているのである。国民に説明が出来ない分、政府は苦しい。これまで、ドイツはユーロ発行のおいしさも十分に、享受してきたのであるから、ユーロ発行の負の部分も、受容すべきときなのである。

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マンションの盲点

浦安市のマンションで、仙台市の看護婦さんが殺害された事件は、マンションの防犯という面で、改めて、警鐘を鳴らすものである。犯人として、逮捕されたのは同じマンションの住人であった。最近のマンションはほとんどが、アメリカのセキュリテー都市などを参考に、マンションの住人とその外の人たちの間を遮断することで、セキュリテーの確保をしようとしている。その典型的なものがオートロックである。しかし、このオートロックはきわめて不完全である。この殺された看護婦さんも、オートロックの鍵を持っていなかったと言われている。それでも、たまたま、出会った犯人の後から、このマンションに入り込めたのである。よく言われていることは宅配業者を装えば、何処でも簡単に入れると豪語する人もいる。そういえば、あるマンションに住んでいたときに、男が宅配業者だと名乗ったので、玄関ドアーを開けたのだが、その男は、その日、ついに、我が家へは現れなかったということがあった。つまり、それほどに、犯罪者にとっては、オートロックなどというものは、意味を持たないもののようである。けれど、そのオートロックがあるゆえに、個々の家の警戒感が薄れる。その個々のドアのセキュリテーもマンションの正面玄関ほどに整っていない。そして、一たび、犯人に個室に入られてしまったら、もはや、そこは完全な密室である。

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