夢をかなえるキャッシュフロー表

キャッシュフロー表はあなたの人生を変えることが出来ます。あなたの人生をさらに豊かにします。

東京電力の肥大化

2011-10-31 10:25:10 | FP
消費者庁の実施している公共料金の内外価格差調査によれば、東京電力の電気料金はアメリカの1.56倍、イギリスの1.33倍、フランスの1.52倍である。電力が競争市場にないことが最大の原因と言われているが、そもそも、総括原価方式という決定システムに問題がある。たぶん、当初、この方式を考えた人の目的は安定的な電力供給というものであったに違いないのだが、最近の東電の人たちの目的が会社の利益を上げることに変わり、それとともに、ものの見事に、この総括原価方式が悪用されてしまう。法律によれば、電力会社は適正な原価に適正な利潤を加えて、電気料金を決めることが出来るとなっているのだが、それが原価の中でもより金のかかる原発設備への比重を高めていくことになってしまった。さらにこの原価のなかには自分達で勝手に決めることができる人件費、ボーナスなどの金額も含まれるのである。こんな事実も知らなかった私たちはオール電化など、環境に優しいというキャッチコピーに踊らされて、電気の使用量を増やし続けてきたのである。結果として、家計に占める電気料金の割合は35年前に比べ6割も増えた。他の公共料金の支出割合が軒並み低下しているのと比べれば、突出しているのである。つまり、それだけ、東京電力という会社が肥大化したということである。

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ヨーロッパの金融不安の行方

2011-10-30 09:35:23 | FP
独仏の銀行が公的支援を受けないと表明した。これは1見、明るいニュースのようにもみえるけれど、実は、欧州の金融不安の長期化を示唆するものだ。少なくとも各行の経営状態が分からなくなった。銀行の最大の武器は信用なので、クレデイー・アグリコルなどのフランスの銀行が公的支援は不要と表明したことで、流れは決まった。内実、どんなに苦しんでいる銀行も、自立で、健全化の道を歩まなければならないので、貸ししぶりや貸しはがしなど、日本で起こったことが起こる。日本の場合には、それが顕著になって、全大手行に資本の強制注入が実施されたのであるが、国が分かれている欧州では難しいだろうし、注入による国家財政の悪化を懸念する国家は実施に後ろ向きだ。そうなれば、景気の悪化は避けられず、手持ち債権の悪化が進行する銀行の経営はますます苦しくなる。それを種にしたフアンドなどの攻撃を浴びれば、ヨーロッパの危機は危機の段階を突破する。

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コーヒーが安い。

2011-10-29 04:24:07 | FP
私のうちの近所のスーパーでは、定期的に安売りの広告を出しているのだが、それを見ると、私が年初に、絶対に値上がりすると明言したコーヒーとパンが安い。どちらも原料の高騰が著しいもので、たとえ、空前の円高といえども、その値が4月以前と変わらないというのはいかにもおかしい。そのカラクリはどうもメーカーのスーパーに対する報奨金という名の実質的な値下げ競争によるものらしいのだが、コーヒーをがぶがぶと飲み続ける我が家、特に私にとってはありがたい話である。一方で、経済の流れを知ると自負する私にとって、こんなにも見事に予見が外れると、妙に、この経済環境はおかしいぞと思うのである。多くの人が予見する方向に向かわない経済は経営者ばかりでなく、主婦の皆様も、お金の使い方が保守的になる。こうなるはずだと思うものが、ならないのだから、自分の予見に自信を持てなくなるのである。その傾向が全日本的に、全世界的なものになるとまさしくリセッションである。

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為替に群がる。

2011-10-28 09:46:57 | FP
円の高騰が続いている。円は対米1ドルあたり、75円台にまで突入した。その中で、気になる記事があった。この円の高騰に対し、日本政府と日銀は介入を示唆し続けた。いわゆる口先介入である。各国の投資筋やヘッジファンドなども、日本政府は必ず介入に入るはずだと思っていた。つまり、入ることを前提にお金を回して、それで利益を得ようとしていたのである。しかし、日本政府と日銀は介入に踏み切らなかった。それに対するヘッジファンドの対応記事なのである。それが「東京市場で、介入が入ると期待していた海外のヘッジファンドが失望の円買いドル売りに動いている。」という記事である。ユーロの不安売りに始まった世界通貨の不安定化だが、そのしわ寄せを受けているだけで、円が高くなっているのではない。世界のヘッジファンドの扱える資金量は縮小していると言われているだけに、彼らも血相を変えて、獲物を求めているのである。その中でも為替はもっともリスクの低いものかも知れない。

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ドクトルマンボー死す。

2011-10-27 10:10:45 | FP
北杜生さんが24日亡くなられた。「ドクトルマンボー」シリーズは私の学生のころの愛読書だった。あの頃は北杜生の作品ならば、なんでも飛びついて読み漁ったものだった。あのころに比べれば、私も読書をしなくなった。出来なくなったというべきかも知れない。先日、小松左京さんが亡くなられて、改めて、「日本沈没」を読み返してみたが、そのあまりに読み進みの遅さに、自分ながら、愕然とした。書くことも出来なくなったことに気づいて、筆書きにチャレンジしているが、たぶん、読書力も着実に衰えているのだろう。漫画文化が浸透して、私たちは読むことよりも、見ることに慣れつつある。だが、これは私たちの大事な空想力を私たちから奪うことにならないか。北杜生さんの空想力豊かな文章を思い出しながら、こう思った。氏のご冥福を祈る。

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