任天堂が売上高や営業利益を大幅に減らしている。中間期の配当も無配とのことである。株価も急落しているとのことである。任天堂と言えば、世界中の子供達の憧れだった。特に思い出すのは、あるアメリカの田舎の子供の姿だった。それはなかなか手に入れることが出来ずに悲しい日々を過ごしていたある日、両親から、彼らがやっとの思いで買うことが出来たゲーム機を、プレゼントされ、手にして、躍り上がるように、狂喜していた姿だった。それほどに、任天堂はマイクロソフトやアップルといった企業と見事に住み分けながら、家庭に浸透していったのである。ターゲットはあくまでも子供だった。しかし、最近の任天堂のコマーシャルを見ている限り、ソフトの減少が著しい。出てくるソフトがリメイク物ばかりなのだ。そして、それにつれて、ターゲットを大人に変えている。家計簿もそうだし、体重の管理ソフトもそうだ。みんなでやれるスポーツということで、私たちのなじみのあるものばかりが登場し始めた。つまり、懐メロ特集である。スーパーマリオが登場したころの、親に隠れても、ゲームをし続けた高揚感やわくわく感はここにはない。さて、今、任天堂はどのような企業を目指しているのだろうか。
Y-FP Office Japan
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