夢をかなえるキャッシュフロー表

キャッシュフロー表はあなたの人生を変えることが出来ます。あなたの人生をさらに豊かにします。

原発事故の恐ろしさは時間的な長さだ。

2017-03-31 10:44:38 | FP

福島県飯館村は懐かしいところだ。私が福島に赴任中の担当地域だった。その名が示す通り、館があった場所である。南北朝争乱のころの話である。しかし、近年になり、福島県はのどかな時を過ごしてきたのであるが、突然に、大津波が福島原発を襲い、放射能漏れを起こし、被害は拡散した。私の愛した飯館村も避難指定区域に入ったのである。飯館村は歴史の村でもあるように、古くからの伝統的な祭りなどが行われていたところで、私も、祭囃子の音に誘われて、草息の立ち込める畦などに腰を下ろして、流れる幡多などを見ていたものだった。今日、3月31日、その避難指定が解除される。随分と長い日が過ぎたものだ。追い出され、新しい生活を始めた人たちが、さあ、元の生活に戻れと言われても、そう、やすやすと行くものだろうか。故郷に戻りたいが、その故郷が前のままとは限らない。離れていた間に家も畑も朽ちていることだろう。元の笑顔を取り戻すには同じ時間が必要だろう。原発事故の恐ろしさは、この長さなのだ。(2017.03.31)

Y-FP Office Japan

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の日浮かれながら、イギリスのEU離脱交渉開始をみた。

2017-03-30 10:52:05 | FP

昨日は、気持ちの良い春の日に誘われて、下野市の国分尼寺跡の公園に行った。桜が見事に咲いていた。その桜の木の手入れが行き届いているせいかか、美しく枝ぶりが私の胸当りで、さわやかな風に揺れていた。私の地元の墨堤の桜はまだ、つぼみだ。日曜日にでもなれば、花も開き、墨東の芸者衆も出てきて、花に華を添えるだろう。先日は桜橋の上で、紋付き袴姿の手妻師が、あでやかに、その腕を披露していた。さて、昨日の最大のニュースはイギリスのメイ首相が、正式に離脱文書を、EUのトゥスク大統領に送付したことだ。これから、イギリスとEUとの間で、離脱に関する交渉が始まる。イギリス側は2年間と想定している。一方、EU側、特にドイツの立場は微妙だ。あまりに、イギリスに有利な形で、離脱させてしまえば、EU内の各国に、離脱機運を盛り上げさせかねない。しかし、だからと言って、あまり厳しく、イギリスの要求を撥ね続ければ、交渉は決裂し、EU内の企業に火の粉が降りかかる。だから、ドイツはグダグダと、イギリスとの交渉を長引かせておきたいのだ。そのうちに、事態は好転するかもしれない。しかも、イギリスとは経済的に分かれることは出来ても、安全保障上は切っても切れない関係にある。だから、決定的な決裂も避けたい。大きなジレンマはEU側にもあるのだ。(2017.03.30)

Y-FP Office Japan

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガスの自由化は波静かだ。

2017-03-29 06:33:58 | FP

2016年4月からスタートした電力自由化では、大手電力会社はもちろん、ガス会社や鉄道会社、通信事業者など異業種からの参入が相次ぎ、380社以上が「参戦」したそうだ。だが、大阪では激戦が続いて、新電力側のシェアが1割を超えたそうだが、関東人は関西人ほど、価格に鷹揚なのだろうか、東京電力から他の電力会社へ変えた比率はせいぜい3%程度であったそうだ。たぶん、関西人と関東人の気質の差がそのまま表れたものと思われる。さて、今年の4月からはガスの自由化である。新ガス会社が参入できる。しかし、ここでも、関西の争奪戦と比べて、関東はまったく静かである。新ガス会社も、東京ガスのパイプラインを使えるようなので、もっと、派手に宣伝していてもおかしくないのだが、昨年の姦しさに比べれば、波静かである。(2017.03.29)

Y-FP Office Japan

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人件費の安い新興国に工場を移す同じ発想で、英会話教室が開かれている。

2017-03-28 10:42:51 | FP

“お金をかけない”英会話習得術というコラムがあった。私のように、若い時には生意気にも、英語不要論などをほざいていた人間にはまことに、住みにくい時代になったのである。インターネットの情報は英語文が多く、それでなくても、日本人の間でも、小池知事のように、英単語を羅列する人まで現れてきている。もはや、英語を素通りして、世界を生きていくことは出来ない。だから、英会話教室が盛んなのだが、現在の英会話教室と言えば、1回8000円程度の経費が必要で、必要だとは思うが、それだけ、お金をかける対価が無いとなれば、二の足を踏むということになる。さて、このコラムでは安い英会話教室を紹介している。キリスト教会の主催する無料教室や外人の友人を造れだの、無料のカルチャースクールがあるだのと言っているのだが、私の家内が先ごろ始めた英会話教室は発想の転換というか、これを考えた人のすばらしさを絶賛するのである。これはインターネットのスカイプを利用する。先生はセルビア人である。何が素晴らしいかというと、この先生は賃金水準とか、物価の安いセルビアから、私の家内に話しかける。セルビアと言ところはヨーロッパなので、英語の達者な人も多い。その人たちが相手をしてくれるというわけなのだが、授業料が格段に安い、理由はくだんの理由からである。1回100円から500円程度だ。もちろん、相手は日本語が出来ない。できないが英語の勉強には不要である。人件費の安い新興国に工場を移す同じ発想で、英会話教室が開かれているのである。(2017.03.28)

Y-FP Office Japan

 

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

EUの魅力が薄れ、トルコが加盟交渉を止めようとしている。

2017-03-27 11:01:29 | FP

ヨーロッパにEUが発足して以来、周辺国のEU加盟への流れが続いた。それほどに、EUは吸引力を高めていたのである。だが、昨年のイギリスのEU離脱などが象徴されるように、この吸引力に陰りが見え始めた。むしろ、分離力の方が増しているようにさえ感じる。EUの魅力はその経済力だが、KPMGのレポートによれば、イギリスの離脱により、ヨーロッパ経済が失速するかもしれにないと考えている投資家の数は、投票前よりも増えて、51%までになっている。経済的な低迷は南部や東部の国々を直撃するかもしれない。この経済的な苦境ばかりがEUの魅力をそいでいるのではない。政治的にでもである。いわゆる難民流入問題がどこの国でも、大きな政治的な葛藤を呼び起こした。たぶん、いくら難民が流入しても、経済が好調ならば、それほどの問題を引き起こすことは無いだろう。ドイツのようにである。でも、結果は経済と政治のダブルパンチで、EUの魅力をそいでいるのである。トルコである。トルコは1963年に欧州経済共同体(EEC)とアンカラ連合協定を締結して以来、54年間もEU加盟を求め続けていた。トルコの一部はヨーロッパ大陸にある。いかに、トルコの主な宗教がイスラム教と言えども、建前上、EUは宗教的な差別はしない。にもかかわらず、EU側はこれを拒み続けてきた。ある種の違和感がそうさせてきたのだろう。しかし、ここに来てのEUの弱体化である。トルコのエルドアン大統領は25日、EU加盟交渉を続けるかどうかについて問う新たな国民投票を行う可能性があると明らかにした。事実上の絶縁宣言である。トルコは政治的にはロシアやイランに接近している。(2017.03.27)

Y-FP Office Japan

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする