宗教とコロナの関係であるが、宗教が密を生むと言うことで、コロナの感染源になりやすということはある。だから、韓国の最初の大流行はキリスト教系の集会であったし、イランの大流行もイスラム教の行事に起因していた。最近ではイスラエルで、ユダヤ教の行事に多数の信者が蜜の状態で、街に繰り出したということで、せっかく沈静化しているコロナの再燃が起こるのではないかと危惧されている。だが、そもそも宗教の熱というものは、例え、規制や銃、病気への脅しにも屈しないところが宗教なのである。ところが日本のお寺さんには、その熱がない。江戸時代に始まった檀家制によって、生活が安定し、すっかり、お葬式などを執り行う形骸化したものに変わってしまったのだ。だから、コロナ禍では、お寺での密を嫌う。一般社団法人良いお寺研究会の調べでは、仏教界全体(寺院数約7万7000カ寺)の総収入は、コロナ禍前は約5700億だったが、2020年は約2700億に減った。3密回避のため法事は減り、葬儀も簡略化されるケースが劇的に増えた。コロナ禍が長引けば、経済的に困窮し消滅する寺院が増えるのではないかと伝えている。(くちなし亭、2021.04.21)
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