学校や役所などで、定期的に行われる避難訓練だが、他所から見た限りでは、おざなりのように見える。付き合いでやっている感が漂うのである。むしろ、小学生の避難訓練の方が緊迫感は伝わる。でも、それも仕方がないのである。目の前の現実は、災害がないのである。天気は良いし、ついつい、遠足のような気分になってしまうのも、緊急避難民の間に、和やかな笑い声が上がるのも、まあ、仕方がないことなのである。しかし、実際の避難がいかに難しいかをある訓練が教えてくれた。栃木県矢板市片俣の県立矢板高校は23日、地元畜産農家と連携し、地震など大規模災害時に牛を同校内の放牧場(約4・8ヘクタール)に避難させる訓練を初めて実施した。この日の訓練では和牛4頭他、乳牛などを安全な放牧場に避難させたのであるが、生徒の言葉によれば、「動かしにくい牛もいて、実際にやってみて難しさがわかった。」とのことであった。そう言えば人間の場合にも、動かしにくい人間がいっぱいいるに違いないのである。(くちなし亭、2024.05.25)
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あります。最後は運ですかね。