アメリカの陸軍兵士の数は思いのほかに小さい。

どなたかの講演だったと思う。そこで陸軍兵士の数だけ見れば、世界最強と言われるアメリカ軍の数よりも、韓国や北朝鮮の兵士の数のほうが多いというちょっと私には信じられないことが話されたことを記憶する。アメリカのチャック・ヘーゲル国防長官は24日、米陸軍の兵力を8分の1以上削減し、第2次世界大戦以前の規模に縮小するとを発表した。アメリカ陸軍の現在の兵力数は５３０万人である。それに対して、韓国は５６０万人、アメリカとほぼ同じで、少し多い。北朝鮮は１０００万人、中国は１７００万人と推定されている。韓国もアメリカも政府が兵士たちを養っているのであるが、北朝鮮も中国も、これだけの数になると政府だけでは彼らを養えない。つまり、兵士も自ら経済活動を行うことになる。当然、民間企業を圧迫する。日本の遠い過去の屯田兵や防人などと変わらない生活なのかもしれない。ちなみに、現在の日本の陸上自衛隊の兵力は１４７万人と言う規模である。台湾の２００万人にも及ばない。もちろん、戦争は陸軍兵力の規模で決まるものではない。特に、近年は科学力の差によって、大きな差になって現れる。

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大きすぎてつぶせない銀行の存在。

リーマンショック後のアメリカやバブル崩壊後の日本の銀行の中には、大きすぎてつぶせない銀行の存在があった。経営破たんしたそれらの銀行をつぶしてしまった場合の社会経済に与える影響が大きすぎたからである。だから、政府はそれらの銀行に資本注入し、生存を図ったのである。アメリカでは自由主義の国であるから、一部の銀行救済にＦＲＢが関与すること自体に批判が集まるのだが、米ニューヨーク地区連銀のダドリー総裁は25日、「大きすぎてつぶせない」金融機関の解体に反対する考えをあらためて示しす、一方で、「『大きすぎてつぶせない』銀行が存在する限り、金融安定の目標達成は難しいままだろう」とも語った。苦渋の選択である。ただ、金融システムがある程度、成熟している国々の場合には、つぶせないと言っても、それなりのペナルテイーなどは貸すことができる。日本の大手行なども、注入された資本金の返済をほとんどの銀行が完了している。問題は中国などの新興国である。それらの国の大手行は国策的に存在しているところも多いので、つぶすどころか、擁護する。しかも、それらの国の金融機関の実力は世界経済の動向を左右するほどに大きくなっているのである。

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アイススケート場の取り合い。

ソチオリンピックのメダリスト５人が文部科学省を訪れ、下村文部科学大臣に国に練習環境の充実などを求めたそうだ。口火を切ったのは羽生結弦選手で、「東北６県で、通年で使えるスケートリンクは１つしかなく、練習時間が取れない環境のなかで頑張ってきた。今回のメダル獲得をきっかけに、東北のスケーターや、日本全体のスケートリンクに対する支援をしてほしい」と陳情したそうである。私も大学時代、アイスホッケーをやっていたので、その環境は分かる。当時、神奈川県のアイススケート場は一つ、それを、一般のスケーターに加え、スピードスケートやフィギュアスケートの練習、さらには私たちのようなアイスホッケー練習と住み分けをしていたのである。まず、フィギュアは一般スケーターの滑る円周内で、練習していた。もちろん、その中にも、一般人は侵入してくるので、彼らを避けるようにしながら、練習をしていたのを記憶する、もちろん、一般人をけがさせるわけにはいかないので、大きな動きは制限される。では本格的な練習をいつやるかと言えば、一般スケーターの滑走時間の終わる７時ころからである。その時間はスピードスケートの選手たちも練習したいので、予約の取り合いだった。我々、アイスホッケーチームの練習は彼らの練習の終わる１０時以降になる。お金もないので、早い時間をとることができなかったのである。練習の終わるのが午前１時～２時ころ。夜風が冷たかった。

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天竜川の川下りよ。再び。

天竜川が静岡の平野に流れ出るところに二俣がある。戦国時代、甲斐の武田信玄と遠州の徳川家康がしのぎを削った場所である。さらに言えば、そこにあった二俣城では家康の長男信康が自害を遂げたところでもある。そこは私の父の故郷であったので、私にとっても、心に残る場所である。天竜川下りが２年前の事故で、中止となり、さらに、運営会社の廃業に伴って、行われなくなったという。夏の風物詩が消えたのである。川下りはそれが行われるだけではない。そこに人が集まり、賑わいをもたらすことが大切であったのだ。そして、その賑わいはもうない。「５人も亡くなるような事故はそれまでなかった。だから、あの夏の悲惨な光景を忘れた日は一日もない。」事故現場近くに住む７４歳の主婦、杉浦八千代さんは寂しそうに語る。

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時代遅れの人。

電車の車内である。私が座っている反対側のベンチシートには、7人の人たちが座っている。そのうちの3人は、スマフォのゲームだろうか、しきりに指で動かしている。１人は携帯のメールだろう。指の動きが少ない。携帯やスマフオを手にしていない残りの人たちだが、一人は女性で、顔のメークに余念がない。一人は寝ている。余ほど疲れていると見えて、顔を天井に向けて、口を開けている。そして、残りの一人だが、彼は本を読んでいる。えらい。思わず叫びたくなる情景だった。汚れた文庫本を大切そうに、しかも真剣に読んでいる。だが、彼のフアッションである。彼のフアッションがもっともダサい。色合いも暗く、１０年以上も同じ格好で暮らしてきたような雰囲気である。次は寝ている人。この人は自分のしぐささえ構わない人だから、当然と言えば、当然と言えよう。しかし、化粧をしている女性である。この人も、自分のしぐさを他人にさらしても、平気だと思っている人なのだが、フアッションは一流である。さらに言えば、携帯やスマフオをいじっている人たちである。彼らのフアッションも今風で、時代に合っている。私は本を読んでいる青年が好きだが、それは私自身も、時代遅れになっているということかもしれない。確かに、そうであるかもしれないのだが・・・。

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