ある人がこぼしていた。その人の娘がある歯医者の先生を好きになった。だから、その先生から高額のインプラント治療を薦められたとき、それで治したいと思った。しかし、この治療は高額な費用がかかる。健康保険の範囲外だからである。この話を聞いた母親は娘に言う。何もそんな高い治療をしなくても、健康保険の範囲で直せばいいんじゃない。私が歯を治したのも、家族も、おじさんもおばさんもみんな、そんな治療はしなかったし、それで十分だったわよ。ここで娘は泣き顔になる。娘といっても、もう独立して、会社勤めの娘である。この治療費にしても母親のお金を当てにしているものではない。自分のお金なのである。私の考えを言えば、私は娘さんが自分のお金でする限りは、どんなに贅沢だったり、一般的なことでなかったとしても、詐欺のようなことでない限り、人は温かく見守るべきだと思う。結果として、娘さんが失恋して泣くことになってもである。逆に、最近、よくあることであるが、そのようなお金を親に無心にくるような場合には断固、はねつけるべきなのである。この種の贅沢さは自分のお金でやるから許されるのであって、他人のお金をあてにしてはいけないのである。話は少し飛ぶが、今、事業仕分けチームで検討されている思いやり予算にしても、お金が潤沢にあるうちは許されるのであるが、借金だらけの国が許される話では本来、無いのである。
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