今日は3月31日である。多くの人が年度末の慌しさの中にある。多くの企業が決算を迎える日で、出来るだけ良い成績で終わりたいと誰もが願っているからである。さて、世界で最も貧しい大統領と言われていた南米ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領が2012年の世界の環境と開発についての「リオ会議」で行ったスピーチを思い出してみました。ホセ・ムヒカ元大統領は給与のほとんどを寄付し、個人資産は18万円相当の車1台のみで、農場で質素な暮らしをしていたそうです。そんな彼が、ブラジルに招かれて、地球の未来と幸せとは何かについて、ゆっくりと語り始めたのである。「皆さんは本当に世界を良くしたいと心から考えているのでしょうか?今私たちが目指すべきことは、現在の裕福な国々の発展の消費モデルを真似することではありません。みなさんに質問です。例えば、ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持つことになったら、どうなるでしょう。地球で呼吸するための酸素はどれだけ残るでしょうか。さらに言い方を変えましょう。西洋の富裕層が当たり前とする傲慢な消費を世界の70億~80億人の人が同じようにしたら、どうなるでしょう。そんな原料がこの地球上にあるでしょうか?私たちは発展するために、この地球に生まれてきたわけではありません。幸せになるために生まれてきたのです。発展は幸福を阻害するモノであってはいけないのです。」(2015.3.31)